小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化
公開日:2025.08.02
アール・ド・ヴィーヴル
アート通じて交流
小田原短大生とWS
障害福祉サービス事業所の社会福祉法人アール・ド・ヴィーヴル(萩原美由紀理事長・小田原市久野)が7月15日、小田原短期大学(城山)で合同ワークショップを開催した。
同法人の施設で創作活動を行う30人のアーティストと、保育士や幼稚園教諭などを目指す保育学科の1・2年生90人が参加。10チームに分かれ、3m四方の画用紙に「海の世界」をイメージした魚やタコ、人魚などの絵を描いていった。
作業が進むにつれて学生と施設利用者が会話をしたり協力して絵を仕上げていく光景も見られ、利用者の小野絵里さん(大井町)は「普段は一人で活動しているので、学生さんと一緒に絵が描けて刺激になった」と笑顔を見せた。
参加した1年生の学生は「皆さん創作力や集中力がすごくて、心から楽しんでいる姿が印象的だった」と振り返った。卒業後は保育士として働きたいという2年生は「コミュニケーションをとることが難しい子どももいると思うが、その子のペースや思いに寄り添った保育を心掛けたい」と話した。
ワークショップを監修した同法人理事の中津川浩章さんは「障害のある人たちとどうコミュニケーションを取ればいいかという課題に対し、アートは有効な手段となる。学生にとっても、非言語コミュニケーションを学ぶ機会になったのでは」と話した。
ワークショップは内容を変えて11月にも実施し、完成した作品は来年3月に小田原三の丸ホールで行う同法人の展覧会で披露される予定。
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