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小田原・箱根・湯河原・真鶴 社会

公開日:2025.10.04

農業通じ学びを育む
小田原にフリースクール

  • 槇さん(左)から教わりながらレモンを収穫する児童

 農園を舞台に農作業を体験しながら、商品開発や販売に取り組むフリースクール「NIJINアカデミー小田原校はれやか農園」が、このほど小田原市に開校した。

 全国でフリースクールを展開するNIJINアカデミーによる県内3校目の対面型教室。小田原市でかんきつ類などの生産・販売を手掛ける「はれやか農園」代表の槇紗加さんが教室長を務める。

 学生時代に教員免許を取得した槇さんは農業に関心を持ち、卒業後に就農。「自然にふれながら、子どもたちが自分らしさを大切にできる環境をつくりたい」と、農業と並行して小田原校の設立を思い立ったという。

 対象は小学1年生から中学3年生で、9月2日の開校時には小学5年生と4年生の2人が入学。槇さんの自宅を利用してオンラインで5教科を学習し、パソコン越しに他校の生徒と交流を楽しむ。同校ならではのカリキュラムとして、槇さんが所有する市内の農園でレモンの収穫なども体験している。

 2人は自宅で学習する「メタバース(仮想空間)通学」を利用していたが、「自然の中で学習できることに魅力を感じた」と保護者は話す。2人も収穫したかんきつを加工して商品化し、市内のマルシェなどで販売するのが楽しみという。

 槇さんは「商品開発や販売体験を通して、小さな成功体験を積み重ねられる場を提供したい」と意気込んでいる。

 (問)【メール】nijinacademy.odawara@gmail.com

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