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小田原・箱根・湯河原・真鶴 社会

公開日:2025.10.04

戦後80年
「記憶を次代へ」
昌満寺で戦没者追悼式

  • 忠霊塔に手を合わせる参列者

  • 群読を行う木本さん(左)と西さん

 小田原市江之浦の昌満寺(松井達英住職)で9月23日、太平洋戦争による戦没者の追悼式が執り行われた。

 同寺の境内には江之浦から出征し戦死した17人を慰霊する「忠霊塔」がある。同寺はこれまで10年に一度戦没者追悼式を行い供養を続けてきた。

 今回は終戦から80年がたち遺族の高齢化や戦争体験者の減少が進む中、戦争の悲惨さを知り次の世代に伝えたいとの思いから、県遺族会と県原爆被災者の会の語り部を招待し講演も実施した。

 当日は供養に続き、語り部による講演が行われた。県遺族会の三杉克篤さんは、父の戦死を告げる電報や母の手記を読み上げ、「戦争で残るのは苦労と苦しみだけ」と訴えた。また2歳のころ広島で被爆した県原爆被災者の会の西純子さんは、母の手記から原爆投下後の広島の凄惨な様子を伝えた。また、同会の木本征男さんとの群読も披露された。

 参列した約40人は熱心に耳を傾け、戦争の悲惨さへの理解を一層深めた。松井住職は「言葉で表せないほどつらく苦しい経験をされてきた。私たちは思いを受け止め次の世代へ伝えなければならない」と述べた。

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