小田原・箱根・湯河原・真鶴 社会
公開日:2025.11.15
小田原市
不祥事根絶へ職員組織
2チームで対応策検討
小田原市は、職員の逮捕や事務手続きのミスなど相次ぐ不祥事への対応策として、職員らでつくる組織風土改革に向けた庁内組織を設置した。行政運営の抜本的な改革に向け、職員の意識改革と事務ミス対策について検討する。
市職員コンプライアンス推進委員会の調査検討部会として位置づけ、安藤圭太副市長がリーダー、企画部と総務部の副部長がサブリーダーを務める。メンバーは公募により、主事補から副課長級までの職員16人(男性13人、女性3人)が選ばれた。
組織は「意識改革検討チーム」と「事務ミス対策検討チーム」の2つに分かれて対応を検討。意識改革検討チームは組織体制を含む根本的な改革策を、事務ミス対策検討チームは実効性のある再発防止策について議論する。いずれも市職員コンプライアンス推進アドバイザーなどの助言を受けながら進める。
今月11日に1回目の会議が開かれ、加藤憲一市長は冒頭のあいさつで「我々の仕事は市民からの信頼がなければ成立しないが、今その信頼が極めて大きく揺らいでいるということを受け止めけなければならない」と語り、制度面や職員の技量、組織文化、働き方など、さまざまな観点から問題を洗い出して議論する必要があるとした。
会議は全4回実施し、来年1月に提言書をまとめてコンプライアンス推進委員会に提出する。検討結果は新年度のコンプライアンス推進計画に反映させ、随時実施していくという。
市ではこれまで、贈収賄事件に関わった職員の逮捕や市立病院建設に関する企業債借入金約37億円の請求漏れ、条例の改正漏れなどの不祥事が相次いでいた。
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