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公開日:2013.12.07

前立腺の病気は加齢とともに増加
医療レポート足柄上病院シリーズ【15】
「年のせいとあきらめないで」
泌尿器科部長に聞きました

  • 渡邉岳志・泌尿器科部長

  • 尿の出方や勢いを調べる器械。排尿するとすぐに数値が出る。(写真は排尿のイメージを表現)

 50代、60代以降になるとほとんどの男性が何らかの不満や不安を抱えることがあるという「おしっこ」の悩み。今回は渡邉岳志泌尿器科部長に前立腺などの病気について聞いた。



 ―どういった症状や病気がありますか 



 「トイレに行っても出ない、時間がかかる、途中で止まるなど色んなケースがあります。このような排尿障害や頻尿などの原因として高齢男性に多いのが、前立腺が尿道を圧迫する前立腺肥大症です。他に前立腺がん、膀胱がん、感染症、膀胱結石等があり、尿が充分にたまっていないのに尿意が起こり、膀胱が過敏な働きをする『過活動性膀胱』の合併をきたすことがあります。また、心因性の頻尿などがあります」



 ―前立腺がんが近年増えてきていると聞きますが



 「元々欧米に多い病気ですが、日本でも2011年には肺がんに次ぎ2番目になり、胃がんを抜きました。検査による早期発見が増えたこともあり、手術や薬、放射線治療等で生存率が高いがんです」



 ―診療はどういう流れになりますか?



 「問診を行い、触診を。検査では血液検査(PSA他)を行い、組織を採取する生検で診断します」 「男性も女性も『おしっこが近くなった。年のせい…』とあきらめないで」と渡邉医師は強調する。他人とは比較しづらい自分の尿。気になる症状の原因がどこにあるのかを診てもらうことが第一歩のようだ。



取材協力・県立足柄上病院

 

地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立足柄上病院

神奈川県足柄上郡松田町松田惣領866-1

TEL:0465-83-0351
FAX:0465-82-5377

http://ashigarakami.kanagawa-pho.jp/

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