神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
足柄版 公開:2014年12月13日 エリアトップへ

大井町長選 間宮町政、継続へ

政治

公開:2014年12月13日

  • X
  • LINE
  • hatena
当選を決め支持者の声援に応える間宮氏=7日・選挙事務所
当選を決め支持者の声援に応える間宮氏=7日・選挙事務所

 任期満了に伴う大井町長選挙は12月7日に即日開票され、無所属で現職の間宮恒行氏(66)が無所属新人で元町議の牧野一仁氏(69)を退け5選を決めた。投票率は58・21%で、20年前の前回投票率を19・5ポイント下回った。

信任票、多選批判を上回る

 間宮氏は、1994(平成10)年の初当選から4期連続の無投票で改選を重ね、今回が現職として迎える初の投票による選挙となった。告示を前にした11月下旬、間宮氏は自宅の応接間でこうつぶやいた。

 「選挙は家族や後援会などいろんな人に迷惑をかける。負けたら申し訳がない」

 その表情には一抹の不安が漂い、日ごろの豪傑なイメージには隠れた、気づかいの一面をのぞかせた。

 そんな間宮氏に対し公然と多選批判を展開したのは、町議を辞職して挑んだ牧野氏だった。

 4月に出馬を表明した牧野氏は「4期連続での無投票当選で権力が集中し、おごりやマンネリ化、停滞感を招いている」と多選の弊害を指摘。小児医療費助成制度の中学卒業までの対象拡大(通院)や、幼稚園の通常保育時間延長など、子育て支援の強化策を前面に打ち出して政策論争をけん引した。

”姿勢”で戦う

 町が抱える懸案は相和地域の発展と人口減少社会への対応。その政策に大差はなく「多選の是非」が大きな争点として注目された。

 この多選批判に間宮氏は「ただの多選ではない」と応戦。子育て支援が先行する福祉施策では、高齢者や障がい者も含めたきめ細かな福祉を強調するなど、自らの”政治姿勢”を前面に示す戦いを続けた。

 選挙終盤は、日に日に凄みを増す間宮氏とは対称的に、牧野氏は一語一語をかみしめ静かに訴え続けた。

それぞれの弁

 7日午後10時30分。当選確定の一報を受けた間宮陣営では、集まった約300人の支持者らが歓声を上げた。間宮氏は「票が割れたことは真摯に受け止めなければならない。初心に立ち返り、相手候補の施策の中でも良いものについては取り入れたい」と、戦いから融和に舵を切った。

 一方、190票差で涙をのんだ牧野氏は集まった支援者を前に「勝算が低いことを承知で集まってくれたボランティアの皆さんと票を投じてくださった有権者の皆さんに感謝したい」と深々と頭を下げ一人ひとりと握手を交わし「(間宮氏には)ぜひ公約を実現してほしい」とエールを送った。

*  *  *

 合わせて実施された議員補欠選挙では、いずれも無所属で新人の清水亜樹氏(42)と諸星光浩氏(53)が初当選した。
 

あいさつする牧野氏
あいさつする牧野氏

足柄版のトップニュース最新6

「健康」でライザップと協定

開成町

「健康」でライザップと協定

医療費抑制などを期待

4月20日

開成・大井で「移行」始まる

中学校部活動

開成・大井で「移行」始まる

足柄上エリアの状況調査

4月20日

仁王門100年ぶり修繕

延命寺(松田町)

仁王門100年ぶり修繕

開山550周年事業で

4月13日

「のるーと足柄」利用1万人

松田町

「のるーと足柄」利用1万人

運行開始から半年

4月13日

学習机の天板、町産材に

山北町立川村小

学習机の天板、町産材に

「町の林業身近に」

4月6日

車両損壊等が連続発生

松田署管内

車両損壊等が連続発生

3月末に被害が集中

4月6日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

  • 4月6日0:00更新

足柄版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook