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NPO法人共和のもり 山北のお峯入り 手拭いに 30以上の役者を一挙掲載

社会

掲載号:2021年7月10日号

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手拭いを広げる大野理事長(左)と池谷仁宏副理事長
手拭いを広げる大野理事長(左)と池谷仁宏副理事長

 山北町共和地区の「NPO法人共和のもり」(大野博世理事長)がこのほど、同町に伝わる民俗芸能「山北のお峯入り」のイラストが描かれた手拭いを制作した。大野理事長は「地元小学校の校歌でも歌われるなど、長年にわたって受け継がれてきた文化です。手拭いを通して地域の魅力を再発見してもらうきっかけになればうれしい」と期待を寄せる。

「山北のお峯入り」は、旧共和村で伝承され続けている伝統芸能。「お峯入り」は山中での修行を意味し、修験道の儀礼が芸能化したと考えられている。また、南北朝時代に宗良親王が河村城に難を逃れたときから始まったという説も残る。

 演技は8種類、11演目で構成される。記録が残る中で、最も古い開催は文久3(1863)年とされ、現在の形式は1934年に行われた際の演技をもとにしている。保存会が誕生した64年以降はおよそ5年に1回のペースで開催。81年には国指定重要無形民俗文化財にも指定されている。

 長年続けられてきた行事である一方、広報を目的とした関連グッズはなく、地元住民からは内外に広く知ってもらうためにも制作を求める声があがっていた。そこで同法人が昨年、住民などを対象に具体的な品目を問うアンケートを実施。50件ほどの回答が寄せられ、最も多かった手拭いを作ることにしたという。

 手ぬぐいには、お峯入りの出演者一同が行列を組み、笛や太鼓のはやしに合わせて練り歩く「道行き」の様子が描かれている。奴や弓などに扮した30以上の役者すべてが並んでおり、イラストは町教育委員会が発行している資料に記載されている素材を採用した。

風流踊の一つ

 天狗や獅子、太鼓、笛などの役をおよそ80人の男性が演じるのが特徴だが、近年、共和地区では過疎化が進み、年々行事の開催が難しくなっているという。一方で、国が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に無形文化遺産として提案中の「風流踊」の一つに含まれていることから、注目されている行事でもある。

 大野理事長は「改めて地域の伝統・文化を見つめ直してもらいたい。今後の無形文化遺産入りも大いに期待しているところ」と話している。

 手拭いは同法人事務局のほか、山北町観光協会、町内の店舗等で取り扱っている。1枚税込1500円。問い合わせは、共和のもり【電話】0465・20・3759へ。
 

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