南足柄市が来年4月の開始に向けて準備を進めている「子育て支援拠点施設整備事業」。市は、今年6月から行っていた設計・施工一括発注公募型プロポーザルの申し込みをこのほど締め切られ、8月中に事業者を決定。秋以降に着工に入る予定。
市は第5次総合計画後期基本計画の重点プロジェクトとして「子どものみらいを拓く南足柄」を掲げ、基本計画に「支援を必要とする子どもと家族を総合的にケアする拠点」と「子育てを応援する拠点」を挙げている。これを受け、妊娠から学齢期までの相談支援のほか、発達障害や児童虐待といった課題への対応、また親子が気軽に集い遊べるといった子育てのニーズに応えるサービスの提供などを目的に、2つの拠点を一体的に運営する新たな拠点を整備することにした。
拠点は、大雄山駅前の商業施設・ヴェルミ2の3階フロアへの開設を予定する。延べ床面積約3096平方メートルのうち、およそ2200平方メートルを利用。残りのスペースには子育てにかかわるテナントを入れる計画という。
フロア内には2つの拠点を設ける。そのうち、「支援を必要とする子どもと家族を総合的にケアする拠点」は市が対応する。現在、市役所内にある子どもに関する相談窓口を移設するほか、児童福祉法で「市町村が設置に努めること」とされている「子ども家庭総合支援拠点」を設置。市は「子どもに関する保護者からの相談のワンストップ化につなげたい」とする。
一方、「子育てを応援する拠点」は、民間が請け負う。現在、市保健医療福祉センター内で実施している子育て支援センターやファミリー・サポート・センターを移設する。このほか、保育所への入所相談や親子向けのイベント、講座なども実施していく計画だ。
市子育て支援拠点整備課の担当は「2つの拠点が一つの場所にある例はあまりないと聞く。環境の利点を生かし、困っている人が相談にくることで支援につながる体制の強化などに力を入れていきたい」と話している。
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