活動報告 町の政策と予算知って 大井町議会議員 山崎まさひろ
寒暖差が大きかったり、環境の変化が多い春。意識していなくとも、身体は自然とそれらに対応しようといつも以上にエネルギーを使っています。バランスの良い食事、十分な休養を心がけ、新年度の良いスタートを切りましょう。
さて、このほど大井町議会第1回定例会が一般会計予算など全議案を可決して閉会しました。次年度は役場北側で整備を進めている町内初の大規模公園「おおい中央公園」が開園します。4月15日(金)午前10時プレオープン(芝生部分立入不可)、5月28日(土)午前9時半に全面オープンです。移住・定住の呼び水とすることはもちろんですが、防災備蓄倉庫等もあり、災害対策という点も一層強化されることになります。
このほか、主な事業を見てみますと、小・中学校の老朽化改修、妊婦・出産時などタクシー利用費用助成、「おおいゆめバス」本格運行、地場産マルシェ開催、民間認定こども園開設補助、児童コミュニティークラブ土曜日開所等があります。行政は限られた予算の中で優先順位をつけながら住民の要望に応えたり、将来に向けた投資を進めなければなりません。どんな政策にどれほどの予算がつけられているのか―。概要は町HPで見ることができます。
上病院の分娩集約
昨年6月、私は町議会で足柄上病院の周産期医療機能の廃止について町に考えを質しました。町は産科医不足による一時休止や新型コロナ感染拡大に伴う病院機能再編で分娩件数もゼロとなり、現時点で町民のニーズに答えられているとの認識。「必要に応じて分娩再開を検討することも踏まえ、県に要望を続ける」とのことでした。
今年に入り、足柄上地域の女性議員有志から出産と産前・産後に係る体制維持を求める要望書が1市5町の首長へ提出されています。たくさんのヒアリングをもとに提出され、改めて上病院の役割や分娩機能集約化に対する問題点、子育て世代の危機感が浮き彫りになったと感じています。
将来見据え環境整備を
足柄上地域に限ったことではありませんが、高齢化と人口減少は今後ますます進みます。だからこそ、地域の将来を考えた時、医師のいる産科が欠かせないのです。「ニーズが増えたら、その時に対応する」では、いい環境があっても、そこに若い世代はやってきません。今以上に居住地として選ばれるためには、安心して出産・子育てができる環境が不可欠です。
これはもの凄く難題ですが、何もせずには変わりません。病院・医師会・自治体・住民にて議論が必要です。連携協力の協定書の見直し、県内大学病院への医師派遣依頼、民間産科医院の誘致…。今一度できる方法を探ってみること、そして地域で医師を育てる視点も大切でしょう。
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