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足柄 社会

公開日:2022.07.16

ベルマーレフットサル
今季は「アリーナエンタメ」
“非日常”でファン拡大狙う

  • ウェーブをつくって会場を盛り上げる観客たち

  • ライブで応援歌を歌う湘南ベルロック

  • 大型ビジョンと火柱(提供:湘南ベルマーレフットサルクラブ)

  • 芝生広場の遊具

  • 変革を進める佐藤社長

 6月に開幕したフットサルFリーグ。湘南ベルマーレフットサルクラブが今シーズン打ち出しているのが「アリーナエンタメ」だ。会場には火柱が上がり、大型ビジョンに迫力の映像が流れる。誘客に力を入れる新たな取り組みに迫った。

 昨シーズンはチーム最高成績の2位を経験するなど、地域からの期待も高まる同クラブ。設立から15年を迎えた今年4月には運営会社名を「株式会社湘南ベルマーレフットサルクラブ」に変更し、新たなスタートを切った。今シーズンの事業戦略の一つして掲げるのが「神奈川No.1アリーナエンタメ」だ。「まるでサーカス場のような非日常感へお連れしたい」と方針を示す。

 ホーム2戦目となった7月9日、小田原アリーナには試合前から大音量の音楽が響いていた。スポーツ×音楽に挑むロックバンド「湘南ベルロック」が応援歌で会場の熱気を高める。サポーターたちは声援の代わりにリズムに合わせてスティックバルーンを叩き、選手たちにエールを送った。

 試合が始まるとスピード感のある展開が続く。ベルマーレが得点すると実況者が叫び、ゴール裏に設置された機器から「ボゥ」と炎が上がる。大型ビジョンに得点シーンが映され、サポーターが映像で興奮を再度味わえるなど、スポーツの醍醐味を最大限に演出。次の得点に心を躍らせる観客の期待感が会場を包んでいた。

1万5千人動員へ

 試合日には小田原アリーナ前の芝生広場に、子どもが遊べる遊具が登場。露店も並び、試合開始前から家族連れでにぎわう。試合を観戦しない人も楽しめる空間で、子どもを連れて芝生で団らんしていたママ友たちは「子どもは遊具で遊んで楽しそうだったので、親としてもありがたい」と休日の外出先として楽しんでいた。

 ベルマーレは今シーズンのホームゲームで年間1万5千人の観客動員を目標としている。佐藤伸也代表取締役社長は「常に満員の状態を目指す」と話す。ホーム戦1試合目に1384人、2試合目に1651人が訪れた。残り9試合で1試合平均1330人の動員で達成できる計算だ。リーグ優勝と共に、もう一つの挑戦が始まっている。

8月のホーム戦日程/20日(土)バルドラール浦安戦・27日(土)フウガドールすみだ戦(詳細はHP)

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