神奈川県議会では県民に身近な県議会であるために、開かれた議会の視点から議会改革に取り組んでいます。２００７年度からは「議会改革検討会議」を設置。議会に係る諸課題について幅広い見直しを行っています。

　これまでの検討課題の一部を挙げますと、委員会傍聴の取り扱い、議会におけるＩＣＴ、県議会におけるオンライン会議の開催などがあります。そして、私が同会議の座長を拝命している今年度に検討しているテーマは「長期欠席議員に対する報酬等の支給の見直しについて」です。

負託に応える

　昨年、東京都議会で長期欠席した議員に議員報酬等が支払われていたことが問題化しました。その後、都議会は欠席期間の報酬等は支給しないように条例を改正し、今年４月１日から施行されています。

　県議会議員に対する報酬等の額及び支給方法は「県議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例」で定められていますが、現状は長期欠席議員に対する報酬等の減額の規定はありません。

　地方自治法でも、議員として身分が続く限り、報酬や期末手当が支給されることになっています。しかし、県民の貴重な税金を役務を果たさない議員に支給するのでは、理解を得ることはできないでしょう。そこで県議会でも、こうした事態に備えようと、議長から諮問を受け、検討を始めたものです。県民の負託に応えなければなりません。

来年から施行へ

　欠席の期間、欠席の対象とする会議、減額率、適用除外、減額する月、期末手当への反映が検討事項です。６月から５回の検討を重ねた結果「県議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例」の改正を行うことが適当であるとの結論となりました。内容は議長に提出しました。報酬等の支給の見直しについては、表の通りです。12月定例会に上程し、令和５年１月１日より施行すべく準備を進めていきます。

　議員は県民全体の代表者です。全体の福祉向上と県勢発展に努めることが求められます。引き続き、その重責を自覚し、力を尽くして参ります。

神奈川県議会議員　杉本透

足柄上郡山北町山北1889-3

TEL:0465-75-3001
FAX:0465-79-1661

http://www10.plala.or.jp/sugimoto-t/