神奈川県県民功労者表彰を受けた 小宮 眞博さん 大井町西大井在住 73歳
自分の責任を全うする
○…大井町で歯科医院を開業して43年。「一隅を照らす」を座右の銘とし、自身の知識や技術を地元大井の住民に還元してきた。また、足柄歯科医師会会長を6年務め、年末年始の急患診療や歯の衛生週間事業を始めるなど、足柄地域全体の健康増進に大きく貢献。その功績が評価されこのほど、県民功労者表彰を受けた。「地域の方々に支えられて43年間1つの仕事を続けてこられたことを誇りに思っている」
○…大井町山田で生まれ、相和小、湘光中、小田原高と進み、新潟大歯学部に入学した。卒業後は大学病院で勤務を続け、30歳の時に念願だった地元大井町で歯科医院を開業した。43年間で急病で早退した2時間を除いて臨時休診はなし。「自分を頼ってくれる患者さんは責任を持って診ることを大事にしています」と話す。
○…ひたむきに患者と向き合う日々を過ごす一方で、庭造りや建物の設計、バイク、登山など多彩な趣味を楽しむアクティブな一面も。1番の趣味は山登り。大学に入ってすぐに新潟の「五頭山」を登ったことがきっかけで登山のとりこになった。自然や山の歴史を感じることができるのはもちろん、無心になれることが魅力。「苦しくて危険もあるが、自分を見つめ直す時間になっている」と笑みを浮かべる。今年も北岳・槍ヶ岳など高山に挑戦するため、スクワットやランニングで身体作りに励んでいる。
○…3年前に妻を亡くしてからは、自身が「どう生きるか」ということを強く意識するようになった。歯科医師としての長年のキャリアに幕を下ろす日も近いという。「今後は自由な時間が増える。自分が何をしたいのか、何をすべきなのか、改めて考え直してみたい」
|
|
|
|
|
|