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公開日:2023.10.21
松田町で「新交通」始まる
AIオンデマンドバス運行へ
松田町と大井町の一部で10月23日から運行が始まる新公共交通「のるーと足柄」の運行開始記念式典が10月17日、松田町生涯学習センターで開かれた。
「のるーと足柄」は ワンボックスカーを使った事前予約制の乗り合い交通サービス。定時定路線の路線バスと異なり、決まったダイヤもルートもない。当日の予約状況からAIが最適なルートを計算し運行する。
町内では、人口減少や新型コロナの影響を受け、路線バスの利用者が減り、新松田駅を発着する路線は減少傾向にある。町の中心部である松田地区と山間部の寄地区を結ぶ本数を例にとっても、2019年度には週あたり225本あったが、21年度には177本にまで減っている。
町は「住民の移動が減ることは、経済や健康、町の移住・定住施策など、様々な面でマイナス要素となる」ことから、早くから将来を見据えた公共交通の在り方を模索していた。今後、本格運行を前提に26年度までを実証運行期間と位置づけ、足柄地域にあったスタイルの確立をめざしていく。
利用者登録誰でも可能
バスの運行時間は午前6時半から午後10時。乗降場は町内で約150〜200mに1カ所の割合で設置されている。
乗車は、まず自分にあった「パスポート」を選び、利用者登録。あとは、行きたい場所を選び、スマホアプリや電話で予約するのみだ。登録は町民に限らず、誰でも可能。
家族構成等に合わせて用意されたパスポートは4種類あり、ファミリーパス(同一世帯5人まで)なら、1カ月6千円、65歳以上のシルバーパスは同3千円でそれぞれ乗り放題に設定されている。3カ月・6カ月単位のパスポートなら、さらに割安で乗車できる。このほか、都度支払いにも対応している。
式典であいさつに立った本山博幸町長は「のるーと足柄は様々な効果をもたらすと期待している。実証運行を経て、足柄地域に広がっていけば。ぜひ利用して、その便利さを感じてほしい」と呼び掛けた。
サービス等に関する詳細は一般社団法人足柄オンデマンドHP(https://www.knowroute-ashigara.jp/)
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