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公開日:2025.05.29
相模原田名地域の一時代を支えた「養蚕業」をいまに伝える「相模田名民家資料館」

明治から昭和期にかけて相模原田名地区では養蚕業が盛んだった。地場産業を支えた養蚕農家の姿をいまに伝える役割を担っているのが「相模田名民家資料館」(相模原市中央区田名4856の2)。
■入館無料
月曜日から水曜日まで休館 ※臨時に休館する場合有
午前10時から午後4時まで開館 ※入館は閉館時間の30分前まで


高台に建つ立派な木造家屋は当時の代表的な養蚕農家を移築再現した建物で、2階は当時の養蚕文化、農村文化の資料を集め常設展示している。昔の農家らしい大きな広間を有し、囲炉裏も配された1階は昔の語り部の館、生涯学習の場などとして開放されている。※2階展示室は開館時間中自由に見学できます。※1階和室の利用については、事前に予約が必要です。
相模原地域では300年前から始まった「養蚕」

相模原地域では今からおよそ300年前、畑に蚕の餌となる桑の木を植え、蚕を育て、繭を使って生糸を作る「養蚕」が始まった。明治から昭和初期までの約70年の間、生糸は米国を始め欧州各国への輸出の花形ともいえる存在だった時代背景がある。
水田の無い相模原地域では現金収入を求める農家が養蚕に力を入れていたという。その中でも田名では産業組合が中心になり、製糸事業が盛んだった。当時、田名の農家の90%が養蚕に携わったという。組合では地区内2カ所に製糸工場を建て、雇用の面でも一石二鳥の役割を果たした。
上質な生糸を生み出す農機具や生活民具など展示



立派な木造家屋内には、蚕が繭を作る時に足場にする「藁ぞく」、糸を巻き取る枠「糸繰枠」、全葉または全芽の桑葉をきざむ「桑切り機」など、生糸を生産するために蚕の飼育に使っていた農機具や当時の生活用具などが展示されている。

炭火アイロン、ひのし、お釜、真空管ラジオ・・・。
懐かしい品々が並ぶ。地域に暮らす人々から寄せられた品々だ。いにしえの人々の暮らしや知恵を感じさせる。
季節ごとに催しも充実




毎年、夏に開催されている「民家資料館であそぼう」。令和7年の開催日は7月27日(日)。昨夏も多くの子ども達が来館し、郷土かるたや紙芝居、スイカ割りなどを楽しんだ。今夏も夏休みのひとつの思い出が作れそうだ。午前10時から午後3時まで。
古民家で一服

相模田名高校の茶道部の生徒が抹茶を振る舞う「お茶会」。今年は11月1日(土)に開催予定。
「たなこどもまつり」にも協力
田名公民館が主催する「たなこうみんかんまつり」にも協力。今年は12月7日(日)。
七段飾りがズラリ!圧巻の「ひな人形展」

毎年、2月初旬から3月の桃の節句に開催される「ひな人形展」では、明治から現代までのひな人形の移り変わりを見るできる。1階の広間には最近では目にする機会の減った「御殿飾り」も備えた「七段飾り」がズラリ。その姿は「圧巻」のひと言だ。
伝統文化継承などを目的に30年ほど前から始まった企画で、「古いひな人形をとっておくことが難しい」という地域住民から人形を譲り受け保存する取り組みが始まった。江戸時代に京都の人形師が手掛けたとされる人形など貴重な作品もあり、今では地域に「春の訪れ」を告げる風物詩となった。例年、噂を聞きつけ遠方から訪れるほどの人気企画だ。
迫力の「五月人形展」

端午の節句を前にした時季には「五月人形展」が開かれる。展示される五月人形や兜飾りはほとんどが近隣住民の寄付で集まったもの。明治〜昭和期の貴重な五月人形や兜が並ぶ。
館長の横顔〜第二の故郷愛する「田名人」〜
相模田名民家資料館
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神奈川県相模原市中央区田名4856-2
TEL:042-761-7118
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