――尾上さん、ぶっちゃけドライバーの仕事は大変ですか？

　「長距離ドライバーは過酷なイメージがありますよね。でも、私たちの行く先は近場が多いので、そのイメージとは少し違うかもしれません。自動車販売店にエンジンオイルを運んでいます」

　◇トラックドライバーは社会インフラを支える重要な仕事だが、さまざまな要因により人材不足の状況が続いている。いったいどんな仕事をしているのか。物流業界で働く尾上さんを訪問した◇ 取材協力／第十興産株式会社

　【これは第十興産株式会社の求人広告です。募集要項は本記事の最後へ】

自動車整備に欠かせないエンジンオイルを届ける

　――冒頭でもお聞きしましたが、エンジンオイルを運んでいるんですね。

　「そうです。私たちは横浜市都筑区に物流センターを持っていて、そこから、主に神奈川県内の自動車販売店に配送しています。取引先は大手メーカーがほとんどです」

　――1日の流れはどんな感じですか？

　「8時頃に出勤して、オイルが入ったドラム缶やペール缶を2トントラックに積みます。それが終わり次第、出発。ルートは決まっていて、1日に回るのは10件ほどです。配り終えたら物流センターに戻り、繁忙期でなければ17時〜18時頃に帰社します」

　――出発したら、基本一人ということですか？

　「そうです。配送先の販売店の方と話すとき以外は、運転中も一人です。私は気ままにラジオを聞いています。一人の時間を楽しめる人には向いているかもしれません。車好きの人は販売店の方と車の話で盛り上がることもあるみたいですよ」

必要な免許や資格

　――2トントラックを運転するのに必要な免許は？

　「これから免許を取る場合は『準中型免許』が必要になります。ただ、2017年3月11日までに『普通免許』を取得している人は、その免許で2トントラックを運転できます。AT免許でも大丈夫です」

　――いつ取得したか確認しないといけないですね。他に必要な資格は？

　「エンジンオイルを扱うので、『危険物取扱者（乙4）』が必要になります。既に持っていれば大歓迎、入社後の取得でも大丈夫です。ガソリンスタンドで働いたことがある人は既に持っているかもしれません」

ドラム缶を積み込む

　――気になっていたのですが、あれがドラム缶ですか？

　「そうです。200リットルのエンジンオイルが入っています。かなり重いですが、コツさえつかめば動かせます。やってみますか？」

　――ぜひ、体験してみたいです。

「まずは前に倒して、回転させながら動かします。最初だけ力が要りますが、バランスがつかめたら指一本でも支えられます」

　――これができないといけないんですね。未経験でもできますか？

　「もちろんです。先輩社員が丁寧に教えます。異業種からの転職も大歓迎です。年代も20代〜60代まで幅広い世代が働いています。『トラックドライバーは大変そう』というイメージが先行していますが、悪くない仕事ですよね。これを機会に、興味を持っていただけたらうれしいです」

　――いきなり応募するのではなく、まずは見学でも大丈夫ですか？

　「ええ、まずは私たちの仕事をしっかり知っていただきたいです。どんな人が働いているかを見に来てください。ドラム缶を転がせるか、ぜひ力試しに来てください」

――募集要項――

雇用形態：正社員

業務内容：2トントラックを運転して、ドラム缶（エンジンオイル）を配送

出勤場所：〒224-0042 神奈川県横浜市都筑区大熊町３７

勤務時間：8時〜17時（休憩1時間）

勤務日数：平均22日／1カ月

勤務形態：固定時間制

固定残業代：なし

休日：週休2日、年間休日120日以上

基本給：月給25万円〜

賞与：2回／年、期末賞与あり（会社の業績良好時）

試用・研修期間：3カ月

資格：2トントラックを運転できる免許〈必須〉、危険物取扱者（乙4）〈歓迎〉

福利厚生：雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金

手当：通勤手当、残業手当、資格手当、ユニフォーム支給

◇応募、問い合わせは、第十興産株式会社の稲荷山さん◇

電話：080-4142-7105（午前9時〜午後5時、不在時は折り返します）、もしくは同社HP内のフォーム（問い合わせ先店舗は「総合物流センター」を選択）