各都道府県代表の高校生による芸術文化活動の祭典「全国高等学校総合文化祭」の書道部門に市ケ尾高校書道部の加賀千晴さん(3年)の作品が出展されている。昨年12月の県大会で千点以上の作品から教育長賞を受賞し、全国行きを手にした。神奈川県からは8人が出展。作品は8月1日まで滋賀県に展示されている。
加賀さんの作品は中国の書道家、傅山の作品『行草五言古詩巻』を手本に書いた臨書。くずれた文字を織り混ぜた草書体の巻物は、3・5m以上に及ぶ。3枚の紙をつなげて制作し、全国大会には規定に合わせ自身の作品を短くして出展した。
書かれているのは、傅山が知人から52歳で子どもを授かった喜びの報告を受け、祝賀を詩書にして贈ったものだ。昨年7月、当時顧問だった教諭に勧められ、動きのある文字に惹かれて選んだ。
「途中でかすれたり、揺らせたりするのが難しい。線の書き方や行間の取り方を努力した」。これまでに書いたのは、250枚以上。週6日の練習で、1枚1時間以上かかる書を書き続けた。「受賞できると思わなかったので、嬉しくて何度も受賞の知らせを読み返した」と県大会を振り返る。
先輩の作品 憧れて
全国大会の常連校として知られる同校。小学2年生から中学2年生まで書道を習っていた加賀さんは、高校入学前に同校文化祭で、人の背丈以上ある大きな書道部の作品を見て、「先輩のように書いてみたい」と書道部への入部を決めた。現在は副部長を務め、「書道は色々な書体があり、好きな字を書けるのが魅力」と語る。
「全国から集まる多くの作品を鑑賞できるまたとない機会なので、さまざまなことを吸収したい」
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