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公開日:2012.03.01

水素トラックで水をお届け
東京都市大と市水道局のコラボ事業の一環

  • 「はまっ子どうしThe Water」を配送する水素ハイブリッドトラック。日野自動車製「デュトロ」がベースとなっている

 東京都市大学(中村英夫学長・世田谷・横浜・等々力キャンパス)と横浜市水道局(土井一成局長)は、連携事業の一環として同大学が開発した「水素ハイブリッドトラック」の運行を開始。21日からみなとみらい地区を中心に、1年間の実証走行試験を行っている。



 水素ハイブリッドトラックは、水素燃料エンジンとモーターを動力源としている。ベースは電気と化石燃料を併用する日野自動車(株)のハイブリッドディーゼルトラックで、二酸化炭素を排出しないのが最大の特徴。大学と企業との共同研究により、2010年11月に開発した。



 今回の取り組みは、昨年2月に締結した「横浜市水道局との連携・協力に関する基本協定」(関東学院大・横浜市立大とも締結)の一環事業で、東京都市大が開発したエコカーを実証走行試験として導入したもの。期限は来年2月までで、市街地での走行データを回収し、今後の研究開発に活かすのが狙いだ。走行車両は1台のみ。



相乗効果でエコ推進



 配送する「はまっ子どうしThe Water」は横浜市の水道水源である山梨県道志村の川から採水した公式飲料水。2003年から販売を開始し、昨年度には約204万本の売上を記録した。今回運行を始めたトラックは同局の販売先であるみなとみらい地区のホテルなどを主ルートに、横浜市内を走る。「今後は環境にやさしい自動車の実証実験中であることを周知していきたい」と同局。このほか、環境への取り組み事業として、2月10日から電気自動車9台を同局の全地域サービスセンターで導入するなど、環境面での取り組みに力を入れている。



 東京都市大が水素自動車の開発を手掛けたのは1970年からと古い。2009年には水素燃料エンジンを搭載したバスを開発し、国内で初めて公道走行した。水素ハイブリッドトラックは、以前のバスで課題となったトルク不足や耐久性を向上させた改良形。「これからも低炭素社会の実現に向け化石燃料代替エネルギー導入促進を図り、同局と連携事業を展開していきたい」と見据えている。

 

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