工場と住宅が混在する東山田地区で、企業・住民の相互理解を深めるための「東山田準工業地域エリアマップ」(看板)が4日、初披露された。近隣小学校の児童が考案したキャッチコピーを記載するなど、地元住民や企業などとも協力し合い、地域一体で作り上げた。
エリアマップは東急バスのバス停「東山田営業所」付近に設置された。周辺83社の社名や簡単な事業紹介文が書かれたプレートが取り付けられている。また、このエリアマップと連動して、目的地へスムーズに移動するための目印となる「ポイントアート」を地域内に6個配置。さらに、周辺3カ所には情報掲示板を置き、今後は企業の求人やイベント情報などを発信する場所として活用される。
東山田準工業地域は、工場の騒音や匂いなどでトラブルが起きる可能性があることや、事業者と住民との交流が希薄であること、道が複雑で迷いやすいという3つの課題があった。
この地域を知ってもらうことで、交流を図れるのではないか――。同地域内の(株)スリーハイ(男澤誠代表取締役)が社員総出で地域活動を行う組織「つづきっず、はい!」のメンバーがエリアマップ作成を発案。昨年1月、市の助成を受けて本格的に動き出した。
地域一体で作成
地域の問題を一緒に考えてもらおうと、同団体は昨年秋に東山田小学校(菅原惠市校長)の6年1組の児童38人に工業地域内の企業のキャッチコピー作成を依頼した。児童が手分けして各企業を訪問。事業内容や仕事に対する思いを取材し、クラスで相談し合いながら43社分のコピーを作り上げた。児童からは「色々な会社があると知った」「キャッチコピーを気に入ってもらえて嬉しい」とやりがいに満ちた声が聞かれた。
エリアマップ・掲示板は金属加工業の(株)オウミ、ポイントアートなどは発泡スチロール加工の第一フォーム(株)(大棚町)がそれぞれの製造を引きうけた。そのほか、同地域のルール作りを行う「東山田準工地域をまもる会」や緑化に励む「美里橋サークル」などの地域団体や住民、企業を巻き込み地域一体となって取り組んできた。男澤代表は「皆様の協力で完成することができた。これが始まり。この地域の魅力をもっと知ってもらいたい。区を越えて発信したい」と決意を語った。今後は男澤代表を旗振り役とする「(一社)横浜もの・まち・ひとづくり」として維持、管理を行う。
都筑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>