森芳則さん
文科大臣賞を受賞
四半世紀の活動に誉

表彰状を手にする森さん＝提供写真

　都筑区スポーツ推進委員連絡協議会の会長を務める森芳則さん（66）が２０２５年度のスポーツ推進委員功労者として文部科学大臣表彰を受賞した。森さんは「家族を含めた周囲の協力のおかげ」と感謝の言葉を述べた。

　スポーツ推進委員は、スポーツ振興のために地域に根差した事業の企画立案や運営などを行うボランティア。都筑区では各連合自治会町内会から推薦され、１００人以上が活動をしている。

　表彰は地域スポーツの推進に功績顕著な人に対するもので、今年度は全国で79人が選ばれた。横浜市からは森さんを含め２人が受賞した。

　大丸在住の森さんは、当時の荏田南連合自治会長からの推薦で、２０００年から委員を務める。区の連絡協議会では今や「最古参」委員だ。委員就任を機に地域のスポーツクラブの活動をサポートできるアシスタントマネジャーの資格も取得しており、現在は区連絡協議会の会長に加え、今年度から市連絡協議会の副会長を務めている。

　森さんは「委員の皆が地域を盛り上げるために集まってくれるのがうれしい」と感謝する。また「スポーツ推進委員になってから、見知らぬ人から声をかけられることが多くなった。また活動を通して地域との交流が増えたおかげで、仲間がたくさんできた」とやりがいを口にした。大会やイベントなどは土日開催が多く、平日の昼間に会合があることもあり、家族サービスや仕事との両立が難しかったと振り返る。若い会員には「家庭と仕事が大事。できる範囲で」と自論を語った。

　横浜市のスポーツ推進委員は70歳定年制を取っており、森さんは「残り４年なので定年までは続けたい」と意欲を示した。