神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

金澤園 文化財をゲストハウスに 歴史建築再生で地方創生

文化

公開:2016年4月28日

  • LINE
  • hatena
「この魅力ある建物を伝えたい」と喜多社長
「この魅力ある建物を伝えたい」と喜多社長

 今年、創業100周年を迎えた料亭「金澤園」(柴町)の母屋をゲストハウスとして活用するプロジェクトが進行中だ。都内などでシェアハウスを運営するエー・アイ・ジェイ(喜多正顕社長)が金澤園に提案。6月オープンを目指し、現在準備を進めている。

 金澤園は1916年創業で、現中区曙町にあった料亭「満月」が前身。30年に品川にあった日本家屋を現在の地に移築し、営業を開始した。木造2階建ての建物は国の登録有形文化財に登録されている。

 喜多社長は横浜市の職員らから、金澤園の4代目が創業100周年を迎えるにあたり、建物を有効的に残すためのプランを模索していることを聞いた。「横浜で生まれ育ったが、こんな歴史のある建物があるとは知らなかった」と喜多社長。魅力ある建物を活用し、国内外にその魅力を発信できればと、ゲストハウスの運営を打診した。4代目も「今の形を残せる提案だった」とゲストハウスを快諾し、応援する。「金澤園」としては創業101年目に向け、建物の一部を使って飲食店運営を続けていく予定だ。

大正昭和の雰囲気生かし

 居室は1、2階の大小8つの部屋。喜多社長は「現状の雰囲気を残すため、ふすまや障子もそのまま活用する。利用者同士が交流を楽しんでくれれば」と話す。風呂場にはステンドグラスの窓や岩場があり、昭和情緒が漂う。広めの現厨房は、オープンキッチンのレストランに改装。地元の野菜や魚介類を使った料理や、横浜発祥の牛鍋などを提供する考えだ。宿泊料金は一部屋7000円(2人利用)から。相部屋のドミトリー(3800円)もある(価格は税別)。

 「金沢区には娯楽施設や海の公園など魅力的なコンテンツがあるし、外国人に人気の高い鎌倉も近い。今までなかった需要を掘り起こして、近隣施設や地元店舗が潤えば」と構想を話す。SNSや外国人向けの旅行宿泊サイトで、海外の客にアピールしていく。

 金沢区は横浜市内で最も人口流出が進んでいる区。喜多社長はゲストハウスの運営で、雇用の創出やインバウンド(訪日外国人)の取り込みなども狙う。「大げさかもしれないが、歴史的建造物の再生から始まる地方創生のモデルケースにしたい」と意気込む。

 改修・初期費用の一部、400万円の資金調達のため、インターネットを通じて不特定多数の人から出資や協力を募るクラウドファンディングを利用。支援希望者は【URL】http://readyfor.jp/projects/7379まで。同社(【電話】03・3818・0123)でも受け付ける。 

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

こどもホスピスへ理解を

設立の動き全国各地で

こどもホスピスへ理解を

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月25日

「食」のシェア空間が完成

磯子区洋光台

「食」のシェア空間が完成

飲食店開業など支援

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

ランドセルを海外へ寄付

金沢区PTA連絡協議会

ランドセルを海外へ寄付

15の小中学校から352個

4月11日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 4月18日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook