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公開日:2013.04.26

川崎市
風しん予防接種に助成
医師会と協定結ぶ

  • 18日に協定を交わした阿部孝夫市長(中央)と川崎市医師会の高橋章会長(右)、市健康安全研究所の岡部信彦所長(左)

 胎児への影響が懸念される風しんの流行を受けて川崎市は18日、予防接種費用の一部を助成するため、川崎市医師会と協定を結んだ。対象を男性にまで広げ、自己負担金を2000円程度とすることで予防を普及させたい考え。

 風しんは免疫を持たない女性が妊娠中、特に妊娠初期に感染すると赤ちゃんに障害が出る可能性がある。先天性風しん症候群といわれ、白内障や先天性心疾患、難聴といった症状がある。

 昨年6月から全国的に流行し始め、川崎市内では成人男性を中心に患者が増えている。一般に春先から初夏にかけて流行するといわれる。

 こうした事態を受けて川崎市は、先天性風しん症候群の発生と患者の重症化を防ぐため、予防接種費用の一部について助成することを決めた。風しん専用のワクチンは全国的に不足しているため、麻しん風しん混合ワクチンに限る。自由診療なら8千円〜1万円かかるが、助成を受けると自己負担額は2000円程度となる。

 対象はこれまでに風しんにかかったことがない人や予防接種を受けたことがない人で▼妊娠している女性の夫(児の父親)▼23歳〜39歳の男性▼23歳以上の妊娠を予定または希望している女性――のいずれかの条件に該当する人。市内に約400ある緊急対策事業協力医療機関で受けることができる。9月30日まで。

 市健康福祉局の担当者は「流行を抑えるため、男性にも範囲を広げ助成している。赤ちゃんを守るという意味でぜひこの機会に接種を受けてほしい」と話す。

 問い合わせは同局健康危機管理担当(【電話】044・200・2440)へ。

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