二ヶ領用水が来月1日に竣工400年を迎える。記念すべき年を盛上げようと、明日26日(土)と27日(日)の2日間にわたり、中原市民館で記念イベントが行われる。
二ヶ領用水は1597年に徳川家康の命を受けた代官小泉次大夫が開削に着手し、1611年に完成した県内最古の人工用水。最盛期には全長32Kmに及び、現在では多摩区から幸区まで流れる約18・4Kmの用水路だ。二ヶ領用水の名称は、江戸時代に川崎領と稲毛領にまたがって開削されたことに由来する。かつては農業用水だけでなく、飲用水や工業用水としても利用された。今では堀のほとんどが暗きょ化されるなどで姿を消したが、散策スポットとして再整備され、市民に愛されている。
26日(土)ガイドブック配布
同水路の竣工400年を迎えるにあたり明日26日(土)に、中原区が記念事業として進めてきた同用水のガイドブック「なかはらニヶ領用水と昭和の風景」の完成報告会が行われる。ガイドブックは、なかはら散策ガイドの会(中山博夫会長)が作成。同用水周辺に古くから住む23人の区民に聞き取り調査を行い、分かりやすくまとめた。
また同時に3年前に発行した「なかはら歴史と緑の散策マップ」も改訂。同マップは、なかはら20年構想委員会(栗原護委員長)が作成し、従来の6つの散策コースがさらに詳しく調査され、写真や文章が更新された。完成報告会では同ガイドブックとマップが配布され、作成の苦労話や見所が紹介される。時間は午前10時から11時まで。問い合わせは区役所地域振興課【電話】044・744・3324まで。
27日(日)シンポジウム
翌日27日(日)には、ニヶ領用水竣工400年記念シンポジウムが同じく市民館で行われる。主催は二ヶ領用水竣工400年記念事業実行委員会(長島保実行委員長)、市建設緑政局。時間は午後12時30分から。
一般募集で選ばれた「二ヶ領用水のうた」が初めて披露されるほか、暗きょを実際に歩くなど同用水を教育に取り入れている井田小学校での取り組みも子どもたちによって発表される。
最後の来場者との意見交換会では、これからの同用水と市民との関わりなど、未来についての話し合いが行われる予定だ。問い合わせはNPO法人多摩川エコミュージアム【電話】044・922・1025まで。
中原区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|