川崎市建設緑政局では、中原区を通る宮内新横浜線と都内の目黒通りを結ぶ(仮称)等々力大橋の、今年度の着工を見合わせると発表した。また、12月7日の市議会本会議で「施工期間は概ね8年」とし、橋の完成は2024年頃との見通しを示した。
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計画されている(仮称)等々力大橋は、区内宮内から東京都世田谷区にかけ多摩川に架かる新橋で、都市間のアクセス向上や物流の活性化などが期待されている。全長約400m、幅員は22mで4車線を想定。事業費は約100億円を見込み、事業主体である東京都と川崎市が折半する予定。
橋の建設を担当する市建設緑政局は、これまで「2015年度内に着工、2020年度内の完成」をめざしてきた。しかし、環境調査や河川管理者ら関係機関との協議調整等に時間を要しているとし、「2016年度に着工」へと先延ばししたと発表。また、12月7日に行われた市議会本会議の代表質問に対し、橋の完成時期について市は「施工期間は概ね8年程度」と答弁、2024年頃の完成を見込んでいるとした。
また、課題となるのが用地取得だ。都側の用地取得はほぼ完了している一方、市側は府中街道と接する西下橋交差点までの用地取得率が、現状34%に留まっている。市は「着実に事業を進めていくしかない」としている。
東京五輪に間に合わず
この事業に対し、中原区選出議員団は「2020年東京五輪までの完成を要請する」との要望書を、昨年、今年と2年連続で市に提出。市の観光産業の活性化に繋げたかったところだが、自民党の市議は「超党派の願いだっただけに残念だ。今後、計画的に事業が進められることを見守りたい」と話した。
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