座間市立図書館が主催する「夏休み自由研究応援講座2011図書館で調べ学習をやってみよう!」が、8月8日と9日、同館で開催され、38人の子どもたちが自分で決めたテーマに沿った調べ学習を行った。
「蛇の卵は黄色と白に分かれています」「捨てたゴミが南極に流れていってペンギンを汚しています」「人間が感染するのと似ているからコンピュータウイルスと呼ばれています」―。毎年恒例となった、夏休みの図書館の風景だ。講座に参加した小学4年生から中学1年生までの子どもたちは、2日間で調べた研究作品を発表の場で披露した。テーマは「ひまわり」「歴史」「地震」などさまざま。図書館の本やインターネットの情報を活用して調べ、色画用紙や資料のコピーを切り張りし、作品にまとめた。
この講座は図書館を活用して自由研究を完成できるようにと同館が始めたもので、今年で6回目。講師に元神奈川県高校教諭で現在大阪の学校に勤める片岡則夫さんを招いたほか、県内外の会員で構成される「調べ学習研究会」メンバーや同館ボランティアスタッフなどおよそ30人が指導にあたった。
調べ学習は情報活用能力や語彙(ごい)力、読解力などが身に付くとされている。今春からの小学校の新学習指導要領では、授業での新聞の活用が新しく盛り込まれた。本や新聞を使った調べ学習を通して、要約力や自分の考えを表現する力を得ることが重要視されている。
あすなろ大学(東地区文化センター)が取り組む”調べ学習大航海ゼミナール”の発案者でもある片岡さんは「調べることに際限はなく一度楽しさを味わえばどんどんおもしろくなる。その気持ちが大切で、読解力などは後から付いてくるもの」と話す。子どもたちからは「使った資料を家族に薦めたい」「友達もできるから来年も参加したい」など声が上がった。
座間市では6月から市内の全小学校(11校)図書室に専任の司書を配属した。司書が図書室に常駐することで蔵書を探しやすくなった、興味深い選書が並ぶようになったなどの声が児童や教師からあがっているという。市担当者は「図書室の機能をさらに充実させて、子どもたちにたくさん本を手にして欲しい」と話している。
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