受刑者へ本を届けようと、徳島刑務所へ2年間にわたっておよそ600冊の本を寄贈したとして、座間市立図書館(小針文江館長)が同所から感謝状と便箋(せん)を贈られた。
同館職員が徳島刑務所に勤める知人から2年前に蔵書数不足の相談を受けたことが寄贈のきっかけ。多数の受刑者を収容する同所には、受刑者が読むための蔵書およそ1万6000冊を管理していたが、昭和に刊行されたものや、古くなったり状態の悪化したものがほとんどで、処分対象が増え、蔵書数が減少する一方だった。
同館では、日頃からリサイクル本の収集活動をしている図書館ボランティア「友の会」に依頼し、リサイクル本の一部を同所へ寄贈することにした。小説やマンガ、教養本、ガイドブックなど、2年間でおよそ600冊を3回に分けて送った。
徳島からの感謝状には、受刑者が製本し箱詰めされた便箋30冊が添えられて届いた。同所は手紙で「書籍は収容者にとって何よりの楽しみとなっています。読書はもとより職業上有用な知識の習得、及び学力の向上にも役立てていきたい」とコメントしている。
問い合わせは同館【電話】046(255)1211まで。
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