座間市少女マーチングバンド 逆境越え全国の舞台へ 練習場所の確保に奔走
市内を主な拠点として活動する「座間市少女マーチングバンド」(角田紀和会長)が先月、全国大会へと駒を進めた。今夏、これまで練習をしてきた市内企業の体育館が閉館し、地元での全体練習が難しい状態が続いている同隊。大会を12月14日(土)に控え、最終調整に入る同隊の姿を追った。
去る11月30日。ひばりが丘小学校に、30人ほどの隊員と、その保護者が集まった。「ZMB」のロゴが入ったトラックからは、木琴や太鼓など、大きな楽器が次々と運び出されていく。
座間市少女マーチングバンドは、1986年に青少年の健全育成を目的に創立され、27年の歴史を持っている。行進しながら演奏する音楽隊とフラッグを操りながら表現するカラーガード隊からなり、現在は小学1年生から中学3年生までの女子54人が在籍する。10回の全国大会出場経験を持ち、11月9日に埼玉県で行われた関東大会で見事11回目の出場権を得た。
週に1〜2回の練習のほか、地域イベントにも積極的に出場。多い月にはほぼ毎週末、時には「はしご」をすることも。今年はプロバスケットボールのハーフタイムショーでも演技し、活躍の場を広げている。
そんな中、転機が訪れたのは、今年の夏。今まで練習していた市内企業の体育館が閉館し、練習場所の確保が困難になった。保護者の1人は話す。「全体練習には、30m四方のスペースが必要。バンドの音も大きいので、場所が限られるんです」。市内の企業や施設をあたったが、色よい返事はなかなか得られないという。公式HP上にも「練習場所を探しています」と題した一文を掲載した。
現在は個別練習を主に行い、全体練習は相模原市や厚木市など近隣市の施設等の協力を得て行っている。「ライバルの多くは学校の部活動など。安定した練習時間と環境を確保している。でも、広い年齢層の子どもたちが支えあう、うちにしかない良さもある。環境を言い訳にはせずに、座間らしい演技をしたい」
壮行会で健闘誓う
全国大会は12月14日に埼玉県で開催される。それに先立ち同隊は12日(木)に、スカイアリーナ座間で壮行会を開催する。壮行会では今年のドリルテーマ「レ・ミゼラブル」を披露する予定。午後7時から。問い合わせは同隊梶川さん【電話】046・257・0673へ。
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