県内市町村の消防団が消火技術を競う「第49回県消防操法大会」が7月30日に県総合防災センター(厚木市)で開かれ、座間市代表の「市消防団第3分団」(段谷(だんたに)比呂之分団長)が、ポンプ車操法の部門で優勝に輝いた。これにより、市の消防団として初となる、11月の全国消防操法大会への出場権を獲得した。
「半年前から練習に取り組んできたし、チームのまとまりも抜群だった。自信はあったけど、涙が止まらなかった」「実感が沸かない。でも、仲間やお世話になった人たちの顔を見たら、自然と涙が出てきた」――。団を牽引した段谷分団長と、指揮者を務めた高波貴志さんは、優勝の瞬間をそう振り返る。
隔年で開催されている県操法。ポンプ車操法では、放水作業の正確性や火点を倒すまでの時間を競う。座間では5つの分団が順番に出ているため、出場のチャンスは10年に1回。第3分団では「全国出場」を目標に1月から動きだし、5月からは2日に1回というペースで練習してきた。それぞれの仕事を抱えながらの活動はハードだったが、それが分団の結束を高めた。
そして迎えた30日。出場10チームのうち8番目に登場した第3分団の操法は、「練習の成果を存分に発揮した会心の出来」(段谷分団長)で、183点という高得点を記録し暫定1位に躍り出た。続く三浦市消防団は160・5点。あとは、前回王者の綾瀬市消防団の結果を待つのみとなった。そして、場内アナウンスが「綾瀬市消防団、181点」と告げると、団員や応援に駆けつけたサポーターは優勝の喜びを爆発させた。選手の活躍を見守った、市消防団の鈴木文也団長は「緊張感のなか、平常心で臨んでくれました。どう表現したら良いか分からないほど嬉しい。選手たちに『おめでとう』と言いたい」と、その健闘を称えた。
初挑戦となる全国大会は、11月8日に東京で開催される。「目指すは日本一」と高波さん。段谷分団長も「選手たちの実力があれば、全国でも素晴らしい成績を残せる」と自信を見せていた。
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