消防団操法大会 早園分団が県で優勝 市代表として出場 4大会ぶりの快挙
地域の有志で結成された「消防団」の各市町村代表らが技術を競う「神奈川県消防操法大会」で、綾瀬市の代表で出場した早園分団がポンプ車操法の部で最優秀賞に輝いた。綾瀬市の同賞獲得は8年ぶり6度目。
消防団は地域の有志により組織され、防災啓発時や災害発生時に活動している。綾瀬市内には1隊27人の消防団が6隊ある。操法大会は団員の技術向上や士気高揚などを目的に各市町村で開かれており、県大会は2年に1度「神奈川県総合防災センター」(厚木市)で開かれている。
大会はポンプ車操法と小型ポンプ操法の2部門で競われる。5人または4人1組で消火作業を行い、所要時間や各隊員の士気、規律、チームワークなどを加点・減点審査し順位決定する。今大会には33隊、早園分団が出場したポンプ車操法の部には8隊が出場していた。
大会にむけて、早園分団では経験などから代表メンバーを選出し、2012年1月から自主練習を開始。仕事から帰宅した後の時間に走り込みなどを行い、主に基礎体力を強化した。4月以降は消防職員の指導の下で実際の作業の訓練などを毎週3日ほど重ね、大会に臨んだ。
県大会の会場は日ごろ練習していた綾瀬市文化会館駐車場より滑りやすく、転倒などは大きな減点となる。周囲の期待やプレッシャーの中で、金子正明分団長は「27人の団員全員で出場している。27分の1の仕事をすればいい」と声をかけた。通常通りの落ち着いた演技でスムーズに展開。大きな減点もなく、終了後のメンバーは満足感に包まれた。最優秀賞獲得が決まると応援に来ていた家族やOBらも歓喜に湧いた。
指揮者として出場した佐藤雅彦さんは「消防職員や地域の方、先輩、他分団の仲間、家族など本当に多くの支えがあって良い結果が残せた。仲間と団結してひとつの目標に向かっていけた。技術が認められたことで、地域の方の安心にも繋がれば」と話していた。
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