特定外来生物に指定される「タイワンリス」が9月26日、平塚市内で初めて確認された。発見された場所は総合公園内の野鳥観察池。市は実態解明のため、目撃情報などを求めている。
タイワンリスは、在来のニホンリスと比べ大きな体長と、ふさふさとした大きなしっぽを持つ点などが特徴。県内では1950年頃から散見されはじめ、現在は三浦半島全域や横浜市、鎌倉市、茅ヶ崎市など広範囲に分布を広げている。
今回の発見は、市博物館が管理するHP上の動物観察写真投稿ページに投稿された、市民の写真によるもの。同館は市内での目撃は初として調査を開始した。
これまで県内で確認された事例は茅ヶ崎市が西端とされてきたが、今回の目撃を受け市博物館が調査したところ、近年隣の大磯町や中井町の西部丘陵で目撃情報があり、2012年には大磯町内で捕獲された事例があることが分かった。
市環境政策課は「見た目がかわいく、つい餌をやりがちですが、繁殖してしまった地域での被害は甚大」と市内に「居つく」ことを懸念する。雑食性で農作物や電線や民家、街路樹に被害を及ぼすほか、生態系を脅かす可能性もある。
繁殖力が強いため初期の対策が重要とされるが、市内での新しい目撃情報は寄せられておらず、第一目撃地点である総合公園でも、その後の姿やはっきりとした痕跡は確認されていないという(10月21日現在)。
同館と市は目撃情報を求めるとともに、見つけた際にエサなどを与えないようにと注意喚起している。
情報は同館【電話】0463・33・5111へ。
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