真鶴町のワゴン車を使った無料コミュニティバスが2月1日から28日まで休止し、その代わりに民間事業者による1回200円(小学生以下無料)の有料バスが試験的に走る。乗車人員などを調べ、バスやタクシーも混在する公共交通の形を見直してゆく。
民間と競合する側面も
コミュニティバスは高齢者など交通弱者が外出しやすくなるよう、青木町政だった6年前にスタート。役場職員が交代でハンドルを握る無料のバスとして注目を集めた。真鶴駅を起点に、既存のバス路線の少ない地区や町公共施設、スーパーなどを約30分かけて巡るコースで、午前と午後に計11便が走っている。観光客は乗る事はできず、乗車できるのは町民だけ。通勤通学でも利用され、降りたい場所で手を挙げる。午後は杖や荷物を手にした高齢者が目立ち、生活に欠かせない足として定着しているようだ。運行に必要な予算は車両リース代や人件費などで約770万円(昨年度)。運賃が無料だが、ルートの一部が民間路線バスに重なっているため、競合という課題も抱えている。
町では4月に民間事業者や自治会、老人クラブ関係者とともに会議を発足させて検討してきた。今回の有料化実験では乗車数などを調べ「本当に必要な公共交通」の洗い出しを図り、次年度につなげる意向だ。
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