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寝泊りと食事提供⇔仕事を手伝う 「ワークアウェイ」湯河原に根付くか

文化

公開:2018年4月20日

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古民家の壁を塗る米国人の会社員とドイツ人学生
古民家の壁を塗る米国人の会社員とドイツ人学生

 お金が発生しない宿泊の形とも言える、「ワークアウェイ」の光景を取材した。足柄下郡ではまだ珍しいが、寝泊りの場所と食事を提供する代わりに、仕事を手伝うというスタイルで、ワーキングホリデーにも似ている。お金をかけたくない旅行者や、普通の旅行では味わえない異文化交流を求める旅行者に人気という。

 湯河原で宿泊施設を営む百武正人さん(55)のもとには、この4月から2人の外国人女性がこのスタイルで滞在している。

 1日4〜5時間という仕事の内容は鍛冶屋にある古民家の壁塗りや障子張り。2人とも建築系の経験もなく、仕事というより異文化体験に近い。大根畑を耕して、草むしりをしてもらう事もある。「やって見せれば誰でもできる作業」(百武さん)。

 ワークアウェイは海外で増えつつあり、今ではワークアウェイをしたい人と、受入れ側をマッチングさせるインターネットサイトも複数ある。年会費を払って自分の特技などのプロフィールや希望スケジュールなどを入力し、ホストを見つける。

 百武さんは30年近く工学系の企業で働き、海外駐在の中で外国人との交流の面白さを知った。早期退職後に宿泊施設を経営し始めたところ、2年ほど前にある宿泊客からワークアウェイについて教えてもらったという。それからのべ110人を受け入れてきた。今では1年を通じて平均2〜3人が滞在している。いずれもホームステイに近い状況だが、いつかは民泊の制度を活用した「農泊」を手掛けるのが夢だ。

 彼らはいずれも長期連泊者で、3ヵ月滞在する人もいる。ドイツ人大学生のアナさんによれば、湯河原町は「ナイス・スモールタウン」。もう1人のアナリースさん(米国人会社員)は湯河原を選んだ理由について、伊豆や鎌倉へのアクセスの良さ、そして「大都市にはない海や山」を理由に挙げていた。

「農泊」の構想もあるという百武さん(右端)
「農泊」の構想もあるという百武さん(右端)

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