横浜市 青中に雨水タンクを整備 ゲリラ豪雨などへ対応
鶴見川流域における浸水対策の一環として、横浜市は9月下旬から、青葉台中学校で雨水貯留施設の整備工事に着手する。台風やゲリラ豪雨時に降った雨水を同施設に一時的にためることで、周辺河川への流出量を抑制する狙いだ。
横浜市は、台風や集中豪雨による水害から市民の安全や都市機能を守るため、河川の護岸改修や遊水地整備を進めている。それに加え、貯留施設に雨水を一時的にため、河川への流出量を抑える「貯留浸透対策」を鶴見川や境川流域などで実施。時間降雨量約50㎜の激しい雨に対応できる総合治水対策を行っている。
これまでに市は、鶴見川、境川、帷子川の3流域にある学校や公園など107カ所に雨水貯留浸透施設を整備してきた。鶴見川流域では40カ所。そのうち、青葉区内では、美しが丘小、谷本小などの学校7校に設置、山内公園などの公共・公益施設3カ所の計10カ所に同施設が整備されている。貯留浸透量は合計で7122㎥。市は今後、青葉台中の整備に加え、みたけ台中にも設置を検討中だ。
市道路局河川事業課担当者は「(鶴見川流域の)都市化が進み、道路などコンクリートが増えています。川へ直接流れる雨水の量が増えているので、貯留浸透対策が必要となっています」と話している。
9月下旬から整備予定
青葉台中学校(青葉台2の25の5)では、9月下旬から同施設の整備工事が始まる予定だ。一時グラウンドを掘り起して、地下に最大貯留量639・9㎥(※小学校の25mプール約3・2杯分)の雨水タンクを設置する。工期は14年2月末までの間。
工事を監督する青葉土木事務所の酒井純所長は「近年、局地的なゲリラ豪雨で川が氾濫するなど水害が各地で発生しています。鶴見川流域も何かあってからでは遅いので、より安全な流域を目指したい」と話す。
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