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青葉区版 公開:2014年10月2日 エリアトップへ

すすき野たまりんば 「憩いの場」有志で始動 多機能型施設をめざす

社会

公開:2014年10月2日

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スタッフとの会話を楽しむ
スタッフとの会話を楽しむ

 青葉区内で高齢化が進む地域の一つ、すすき野で住民同士が気軽に集える場をつくろうと、地元住民ら有志グループが8月に開設した交流施設「すすき野たまりんば」。行政の助成金に頼らず、寄付金を主な財源に独自運営を続けている。将来的には居場所としての機能に加え、福祉相談や子育て相談、在宅医療の支援などを担う多機能型の施設を目指しており、地元の関心と期待が集まる。

◇   ◇

 開設して約1カ月後の午前10時過ぎ、「たまりんば」には、近隣住民が次々訪れる。毎朝近所の仲間数人で訪れる男性(71)は「気軽にお茶できる店がなくなってしまったので、居場所ができてよかった。お互いの健康状態も確認できる」と話す。

 同施設では週6日、午前10時から午後4時半までの間にボランティアが有料で喫茶サービスを提供する(金曜定休)。運営するすすき野たまりんば計画委員会(宮崎泰雄理事長)は今後、隣接する場所を借りて空間を広げ、福祉相談や訪問医師、看護師の取り次ぎなど在宅医療支援へ活動を広げたいとしている。子育て相談やボランティア団体との連携なども構想にあり、NPO法人の申請も準備中だ。

5年かけ開設

 準備は5年前から進められてきた。いつでも集まれる公共施設がないなか、すすき野連合自治会による住民の話し合いの場で、「気軽に集まれる場が必要」との声が多く聞かれたことがきっかけ。自治会メンバーらが継続的に話し合い、2年前に連合自治会や社会福祉法人緑成会の職員ら有志で委員会を設立した。

 行政の補助金を見込んだ運営では、補助金終了後に活動できなくなる事例もあったため、自分たちで企業や個人から寄付を募り、長期的で自立した活動を目指した。維持費として月に約15万円が必要なため、寄付金に加え、喫茶で継続的に資金を集める運営を整え、事業を進めていくという。

 区社会福祉協議会の美戸孝紀さんは「長年、地域の方々が話し合いを続けてきたのでよい形で継続していってほしい。補助金に頼らない運営は区内でも珍しい」と話す。

 区の統計によると、すすき野で65歳以上の人口の割合は1999年に6・2%だったが上昇を続け15年経った現在、26・3%(3月時点)となっている。高齢者が高齢者を介護する老々介護、孤独死などが課題に指摘されており、今回の「たまりんば」開設につながった。宮崎理事長は「活動できる場をつくり続けることが重要。地元住民の力で問題をカバーしていくことが夢」と語った。

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