10月31日(現地時間)に閉幕したワールドカップ(W杯)イングランド大会での日本代表の活躍により、国内で注目が集まるラグビー。子ども達を対象とした青葉区内の2つのスクールでは現在、入部の問い合わせが急増している。鴨志田町の日本体育大学ラグビー場では、18チームが参加してミニラグビー県大会が行われている。
あざみ野南の赤田西遊水地グラウンドなどで練習をしている「田園ラグビースクール」(赤間敏雄校長)には、日本代表の最終戦後の週末には、40人以上が見学に訪れた。永田雅人副校長は「例年、この時期は問い合わせがほとんどない。W杯の影響があるのでは」と話す。同スクールには幼児クラスから中学生まで約280人が在籍し、「ラグビーを通じて仲間を作ってほしい」との理念で活動を続けている。
鴨志田町の日体大ラグビー場で活動し、約80人が在籍する「グリーンラグビースクール」(江口禎三校長)にも、「普段の10倍くらい見学の申込みがきている」という。「ラグビーの魅力を知り、好きになってほしい」との理念で指導をしている同スクール。事務局の遠山浩さんは「これを機にラグビー好きが増えてくれたら嬉しい」と笑顔をみせる。
小学3年から6年が対象の「ミニラグビー県大会」は、日体大ラグビー場など県内各地で行われており、今回で40年目。今年は9月〜11月末の開催で、区内2チームも参加している。日体大ラグビー場も、35年ほど前から会場の一つになっている。県内にはラグビースクールが20チームあり、競技人口は約3千人。県ラグビーフットボール協会事務局は「協会にも毎週のように近場のスクールを教えてほしいという問い合わせがきている」と話す。
競技との縁深く
日体大は過去に日本選手権で優勝したこともあり、複数の代表選手を輩出するラグビーの伝統校。鉄町には、今回のW杯に出場した松島幸太朗選手=サントリーサンゴリアス所属=の母校で、全国高校ラグビーフットボール大会での優勝実績もある桐蔭学園高校があるなど、青葉区と競技との縁は深い。
2019年の次回W杯日本大会では、決勝が港北区の日産スタジアムで行われる。自身もW杯出場経験があり、同大会親善大使を務める日体大ラグビー部の田沼広之監督(42)は「ラグビーをやりたいと思う子どもが増えてくれて嬉しい。子どもたちが競技を続けていける環境づくりにも力を入れたい」と話している。
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