社会福祉法人グリーン(坂本翔子理事長)が、障害者の社会参加や自立を支援する生活介護事業所「グリーン」を4月1日、鴨志田町に移転・再整備した=写真。近隣にアンテナショップも開き、地域住民との交流拡大をめざす。
同法人は、主に知的障害者を対象に、農作業や農産加工・調理を通して生産活動や社会参加の場を提供している。元は24年ほど前、障害児地域自主訓練会「さくらんぼ会」の保護者らが、養護学校卒業後の子どものための作業所として立ち上げたもの。当時から農作業が中心で、現在47人の利用者が在籍。鴨志田町で畑を借りて野菜の栽培や稲作、とれた農産物でおにぎりや惣菜を製造し、福祉専門学校等で販売している。設立時から利用者が増えて活動の幅が広がる一方、活動場所は民家を借りるなどすみよし台で3カ所に分散。畑までの車移動もあり、利便性や建物自体の耐震性など安全面での課題があった。
新たな事業所は439平方メートルの平屋建てで高齢者向けのグループホームを改装したもの。作業室3室、調理のための加工室2室に多目的トイレも整備。今まで分散していた施設が1カ所に集約され、畑へも徒歩10分ほどの距離で利便性の向上が期待される。3月26日には開所に先立ち、関係者を招いたお披露目が行われた。立ち上げに携わり、保護者会代表の長島崇子さんは「40代半ばの利用者もおり、畑仕事だけでなく室内作業の必要性も高まっている。念願の大きな施設ができ可能性が広がる」と話す。
5月には鴨志田町561の6にアンテナショップ「とうり」がオープン。畑でとれた野菜や加工品を販売し、近隣農園の販売スペースを設置。コーヒーも販売し住民と交流できる場をめざす。これまで屋外の畑で行っていた収穫祭も施設での開催が可能になり、住民の出店も視野に入れるなど活動も広がる見込みだ。上田正人施設長は「地域の方に理解頂きありがたい。イベントの開催などを通じ連携していけたら」と話す。
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