山内中学校は1947年、新制中学発足と同時に誕生した。当時は山内小学校にあり、東側教室5室と職員室半分、グラウンドも東半分を借用し、教員7人、生徒数221人、5学級でスタートした。
49年に現在地へ移転。校舎は元陸軍の兵舎を利用したという。
当時、山内中学生だった工藤五三(ゆきみつ)さんは、まだ狭かったグラウンドを生徒が力を合わせて整備したと振り返る。丘地だったため、平らな部分が少なく、生徒は体育の時間を使って土を掘り、運び、ならしていったという。工藤さんは「我々が作ったグラウンドが基礎になって、今いる運動部の後輩が活躍している」と目を細める。
卒業生は今年3月までに1万4052人を数える同校。783人の在校生徒は質実剛健の校風と歴史を誇りに、また、未来への希望を胸に歩みを進める。
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