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「より良い将棋界の発展へ」 青葉区出身の森内俊之九段

文化

掲載号:2018年1月18日号

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褒章と賞状を手にする森内さん
褒章と賞状を手にする森内さん

 最年少プロ棋士・藤井聡太四段の公式戦29連勝や「ひふみん」こと加藤一二三九段の引退、そして羽生善治竜王の永世七冠達成など将棋界が注目を浴びた昨年。青葉区出身の森内俊之九段(47)が昨秋、紫綬褒章を受章するなど、区内でも盛り上がりをみせる。将棋の発展に尽力する森内九段に取材した。

 紫綬褒章は、学術・芸術上の発明や改良、創作に事績が著しい人に授与されるもの。将棋界では14人目の受章となる。「(受章は)先輩世代が多く、驚いたがとても光栄なこと。考えた末にお受けした」と森内さん。「将棋界全体が評価されているようでうれしい」と笑顔をみせる。

 小学校3年の時、学校で流行っていて覚えたのが将棋との出会い。教室に通い始めてのめり込むようになり、6年時に全国の小学生が腕を競う将棋名人戦で3位に。「テレビにも出られていい思い出」とにっこり。この時の優勝者で同い年の羽生善治さんとは幾度となく対局し、切磋琢磨してきた仲だ。自身は16歳でプロ入り。さまざまな大会で優勝し実力を示してきた。

 20代で順調に昇級、昇段を重ね、順位戦で26連勝を記録するなど頭角を現す一方、タイトルには手が届かない日が続いた。「成熟していなかった。正しさを求めすぎて迷いになっていた」と当時を振り返る。迷ったら待つのではなく「攻めていくことが脅威になる」と考え方を変えたことが転機となり、31歳で念願の初タイトルとなる名人を獲得。以来「壁を破って勝てるようになった」と話す通り33歳で名人、竜王、王将の三冠王に。名人8期を含みタイトル獲得は12期を数え、第一線で活躍してきた。

区内でも普及活動

 昨年春フリークラスに転出し、棋士生活に一区切りをつけ、5月には将棋連盟の専務理事に就任。自分たちの世代が担っていく時がきたか、と立候補した。「先輩方に作り上げてもらった世界で力を発揮できた。今度は後輩に返していきたい」。毎日棋譜をチェックし新しい手を研究する棋士としての生活から、将棋界の発展に目を向ける日々へ。区内でも「青葉将棋クラブ」を主宰するほか地区センターで指導するなど、普及のため活動の幅を広げている。「青葉区はなじみ深い場所。地域発展のために、棋士として役立てることがあれば。人と人をつなぐ将棋の魅力を伝え、世代を超えて楽しんでもらいたい」

将棋クラブでの森内さん(左)
将棋クラブでの森内さん(左)

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