横浜のブランド果実「浜なし」を育てる田奈町の田奈農園が7月22日、中国メディア関係者による視察を受けた。外務省が行う対日理解促進交流プログラムの一環で行われたもので、同園の土志田武さんは「素晴らしい日本の文化と浜なしの魅力を少しでも伝えられたのでは」と話している。
プログラムは日本とアジア大洋州などの各国・地域との間で、将来を担う対外発信力のある人材を招き、また派遣するもの。視察は35歳以下の訪日経験のない中国メディア関係者を招聘し、訪日時の経験や日本の魅力を積極的に発信してもらうことを目的としている。
第1陣となる第1分団は「農業」がテーマ。都市農業の視察先として市から推薦された横浜農業協同組合が、田奈支店から近く、過去の中国視察団の受け入れ実績などもある田奈農園を選定した。
当日はテレビやラジオ、雑誌などの関係者29人が訪れ、地産地消で高付加価値を生み出している浜なしを取材。収穫前のため試食はできなかったが、メディア関係者らしく「売り上げはどれくらいか」「生産量はどれくらいか」「なしの花はきれいか」など様々な質問が飛び出していた。そのほか「お孫さんは後継者か」という質問に「その第一候補です」と和やかに親睦を深める光景も見られた。
同組合本部の果樹部副部長でもある土志田さん。「農業を守る立場から答えにくいこともある」と話しながらも、「お互いの国の持ち味や特性を生かし、知識向上を目指せれば」と語っていた。
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