2020年度から始まる小学校でのプログラミング教育必修化を前に、つつじが丘小学校と横浜市立大学の学生、東日本電信電話株式会社(NTT東日本)神奈川事業部が2月12日、共同で児童にプログラミング教室を開催。6年生約30人が同校でコミュニケーションロボットのプログラミングに挑戦した。
講師役となったのは、市大で経営学を学ぶ芦澤美智子ゼミの2年生9人と同社社員4人。もともと同事業部は情報通信技術(ICT)を活用して地域活性化施策に取り組んでおり、金沢区臨海部で活動していた同ゼミとイベントを通じて連携を開始。昨年に金沢区の地域イベントでプログラミングのワークショップを予定していたが、台風の影響で中止となった経緯があった。
一方、必修化に先立ちプログラミングの学習手段を模索していたつつじが丘小学校。教員の関係を通じ両者のサポートを得て、今回のプログラミング教室の実施にこぎつけた。
自分でプログラム
当日は同社のサービスでも扱うクラウド型のコミュニケーションロボット「Sota(ソータ)」を使って授業を実施。学生が操作を説明した後、児童がグループごとにパソコンで専用ソフトによるプログラミングに挑戦した。
児童は「話す」「聞く」「動く」など様々な行動や条件を組み合わせ、「会話型ロボット」や「なぞなぞロボット」、「火事の緊急対応ロボット」など、ロボットにしてもらいたいことを考え、教わりながら試行錯誤で作業。自分たちが書いたプログラムでロボットが話したり、聞いたり、写真撮影したりと人とやり取りできるようになる流れを体験した。
参加した森山朝陽君と川崎悠太郎君は「序盤は難しかったけど、一つパターンができたら進んでいった」「後から慣れてできてきたので良かった」と安どの表情で感想を語っていた。
同ゼミの梶谷(かじがい)響さんは「基本的には子どもたちに自分で考えてやってもらったが、プログラミングに抵抗なく楽しそうに取り組んでいた」と笑顔を見せた。
児童らの発表を聞いたつつじが丘小学校の岩澤尚彦校長は「ユニークで人間味ある発表がたくさんあり、良い学習だった」と語り、講師らに感謝。同事業部はロボットを活用したプログラミング教育の有用性を検証し、今後、「教育分野や地域社会でICTの活用を促進していきたい」としている。
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