青葉区版 掲載号:2021年10月7日号 エリアトップへ

コロナ禍でも文化芸術を 鑑賞機会届けに奔走

文化

掲載号:2021年10月7日号

  • LINE
  • hatena

 コロナ禍で美術館の休館やワークショップなどが中止となり、あざみ野を拠点にアート関連のプロジェクトを手掛けている(一財)「カルチュラルライツ」も活動の制限を余儀なくされてきた。緊急事態宣言が明けた10月、上久保直紀代表は、境遇を問わず「誰もが文化芸術に触れられる機会を作りたい」と話す。

移動型ギャラリーで

 文化芸術を贅沢品ではなく、生活に必要不可欠なものと捉え、誰もが作品に触れられる機会の創出を目的とする同財団。今年7月には移動型ギャラリー「アート・トラック」=写真=を使い、絵画や立体作品など現代アートの出張展示を無償で開始したが、感染症の拡大を受けて活動は苦戦している。同財団は密になりづらい屋外展示もできるメリットを伝えながら、出張できる場所を探しているのが現状だ。

 上久保代表は「文化芸術は生活する上で優先度が低く見られがちだが、コロナ禍こそ、それらに触れ、作品を見ている時だけでも活力になれば」と願いを語る。

「感動も生きる上では大切」アートに触れられる社会に

 カルチュラルライツの上久保代表は都内の文化財団に勤務し、アート関連のイベント運営に取り組んだ経歴を持つ。職務をこなす中で、参加者は「元から芸術に興味がある限られた人たち」であることに違和感があったという。2020年10月に同財団を設立し、アート・トラックなどの企画を考えたのは、普段作品に触れない人や無関心な人にも興味を持ってもらおうとしたことがきっかけだ。

 基本的に場所を問わず出張するが、生活の困窮を理由に美術館に行く機会が少ないDVシェルターなどに赴くことも多い。ワークショップでは暗い表情の子どもが絵を描くうちに生きいきとした顔になるなど、アートの力を実感することも。一方で貧困層が美術館に行くことや、画材を購入することに対し、否定的な意見もある。また、コロナ禍で不要不急が叫ばれた際は美術館など文化芸術に関わる場所が真っ先に規制対象になったことにも心を痛めた。

 「作品を見て感動するのも生きる上では大切なこと。誰もがアートに触れられる社会にするため活動したい」と上久保代表。今後は「知名度を上げ、区内商店会のイベントや学校にも出張できれば」と意気込んでいる。【URL】https://cultural-rights.org/

「地域行事にも行ければ」と上久保代表
「地域行事にも行ければ」と上久保代表

青葉区版のトップニュース最新6

100人の町史、書籍化へ

街のはなし実行委

100人の町史、書籍化へ 社会

クラファンで資金募る

6月30日号

10代堅調、20代で急落

選挙投票率

10代堅調、20代で急落 政治

市、若年層啓発に注力

6月30日号

オンライン化推進に本腰

横浜市

オンライン化推進に本腰 社会

行政手続の利便性向上へ

6月23日号

街なかに「どうぞの椅子」

谷本地区

街なかに「どうぞの椅子」 社会

坂道途中などの休憩に

6月23日号

周辺区画の緑化進む

すすき野三丁目

周辺区画の緑化進む コミュニティ文化

緑のまちづくり、2年目

6月16日号

策定へ基本的方向発表

新たな中期計画

策定へ基本的方向発表 社会

市長公約「ゼロ」明示せず

6月16日号

あっとほーむデスク

  • 6月9日0:00更新

  • 5月26日0:00更新

  • 5月12日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

  • 目のお悩みQ&A

    専門医が分かりやすく解説

    目のお悩みQ&A

    『まぶたのできものが中々よくならず困っています』

    6月30日号

  • おばあちゃん先生の子育てコラム

    おばあちゃん先生の子育てコラム

    第25回「親が教育者、身近なことから“今”を教えよう」

    6月30日号

  • 学校から見た運動部の地域移行

    コラム「学校と社会をつなぎ直す」㉑

    学校から見た運動部の地域移行

    桐蔭学園理事長 溝上慎一

    6月23日号

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2022年7月4日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook