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青葉区 教育

公開日:2021.12.16

さつきが丘小が30周年
コロナ禍でも1年かけてお祝い

  • 10月に撮影した航空写真 写真提供/国際総合企画 横浜

  • 校歌を歌う1年生児童

  • 郷土資料室「どきどきルーム」

 市立さつきが丘小学校が創立30周年を迎え、12月4日に記念式典が行われた。コロナ禍でも児童を中心に1年かけてお祝いムードを盛り上げてきた同校。金子博美校長は「皆で考え、長く楽しい特別な1年だった。児童の頑張りはもちろん、地域の方々のおかげでここまでたどり着けた」と感謝を語った。



 30周年を迎えるにあたり、年度当初に児童会が決めたスローガンは「おにぎり きずなで むすんで30年」。児童が仲良くまとまることをイメージし、「おにぎり」をテーマに学年ごとに様々な取り組みを行ってきた。その最後を飾る「エンディングセレモニー」と銘打った前半の式典は、児童で作る「アニバ隊」が司会進行を務めた。



 3密を防ぐため全校児童が集まることは避け、1年生と6年生のみ体育館に。その他の学年はテレビで式典を見守った。体育館には花紙で作成した"お祝いケーキ"やおにぎりのイラストが数多く飾られ、お祝いムードを盛り上げた。



 同校バトンクラブの演技で始まったセレモニーは、1年生による校歌斉唱や6年生が各学年に呼びかけて行った「さつきが丘小おそうじ大作戦〜キラキラかがやく学校へ〜」の取組み発表などが行われた。おそうじ大作戦を行うにあたり、6年生たちは地域の清掃活動に参加したり、同校内にある郷土資料室「どきどきルーム」の管理者にも話を聞き、「地域の人たちに学校が支えられていることを知った。この意思を受け継いでいかないといけない」と話した。



 後半の記念式典はPTAと地域住民による実行委員会(塚田明人委員長)が主催。来賓で招かれた青葉台連合自治会の山川英子会長などからお祝いが寄せられ、金子校長は「コロナ禍で準備がままならなかった中でも『今できることに取り組んでいこう』との思いを共有し、地域の方々の協力もあり、子どもたちのエネルギーで今日という日を迎えられました」と全員に感謝を述べた。



さつきが丘小の30年



 同校は1992年4月に開校。60年代に一帯の宅地造成などが始まって住民が増え始め、児童数の増加に伴ってつつじが丘小から青葉台、榎が丘、藤が丘小が分離独立し、同校も続いた。



 校舎のある土地は昔から縄文、弥生時代の土器片等が数多く発見され、建設前には調査が行われた。遺跡は「稲ヶ原遺跡A地点」と名付けられ、遺物が校舎内に設置された郷土資料室に地元の人から寄贈された農具などと共に展示されている。



 そんな同校には現在1年生から6年生まで20クラス568人が通う。「えがおで あいさつ みずから まなびあい みとめあい ともにのびよう さつきっ子」を教育目標とし、子どもたちの元気なあいさつの声が響き、笑顔があふれる学校だ。



 これまでの卒業生は2896人。開校時に設置されたコミュニティハウスをはじめ、自治会や商店街など地元とのつながりの強さも特徴だ。

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