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公開日:2022.04.14
山内中
読書活動で文科大臣表彰
図書委員が積極的に広報
山内中学校(石崎一敏校長)が「2022年度子供の読書活動優秀実践校」として文部科学大臣表彰を受けることが決まった。長年にわたる学校司書と図書委員会が連携した本紹介や、保護者による読み聞かせなどが生徒に読書を根付かせていると評価された。
同表彰は、文科省が2002年から読書活動を推進するために優れた取り組みを行っている学校や図書館、および団体を表彰しているもの。
各都道府県から毎年、3校ほどが選ばれており今年は128校が受賞。横浜市内からは山内中学校が唯一選ばれた。表彰式は「子ども読書の日」に合わせて4月23日に行われる。
同校では長年にわたって毎朝10分間を読書時間に充てている。好きなジャンルの本を持参し、全生徒が集中して読書をする。石崎校長は「朝に落ち着く時間を持つことは大切。本を読む子どもたちは語彙力も豊かになる」と話し、授業のディスカッションにも生かされているという。
読書意欲湧く工夫
勤続4年目になる学校司書の山口菜穂子さんと同委員会の執行部が中心となり読書活動を推進。表彰が決まり、生徒たちは「先輩たちと一緒にやってきたことが表彰されてうれしい」と喜ぶ。
同委員会は生徒が幅広いジャンルに興味を持ってくれるようにと取り組んできた。おすすめの本を紹介した動画やポスターを作成し、昼放送で流したり、廊下に掲示し、図書室に来てもらえるようにと工夫する。
図書室には展示コーナーの設置や本紹介のポップが並ぶ=写真下。ポップでは月1回の頻度で同委員が読んだ本の内容を簡潔に紹介。同世代がおすすめする本は生徒も借りやすいという。昨年度、副委員長の齊藤佳乃子さん(14)は「ポップを見て普段読まないジャンルの本にも挑戦してみたい気持ちになると思う」と話す。
教諭おすすめの本コーナーも設置し「普段接点の少ない先生や生徒間での会話のきっかけになっている」と山口さん。貸し出し冊数の多い生徒を表彰するなど定期的にイベントも企画している。
地域とも連携
同校では、校内に留まらず保護者や地域との連携も行う。15年以上にわたる保護者による読み聞かせのほか、近隣の山内図書館内のティーンズコーナーに日々の読書活動紹介の展示も行う。
昨年度、委員長を務めた神谷宏輔さん(14)は、今年度も委員会に立候補する予定で「みんなが好きな本を見つけ、新しいジャンルを開拓できる図書室づくりをこれからも目指していきたい」と意欲を語る。
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