青葉区 社会
公開日:2022.09.08
たまプラーザ団地
「ラジオ体操」が心の支えに
府県等表彰を受賞
たまプラーザ団地の「ドーナツ公園」でラジオ体操を行っている市民有志の会が、今年度の「ラジオ体操優良団体等表彰府県等表彰」を受賞した。8月29日には同公園で表彰状の贈呈式が行われ、かんぽ生命保険横浜支店の井上巧支店長が表彰状を手渡した。
きっかけはコロナ
新型コロナウイルスの流行で緊急事態宣言が発令された2020年4月。老人会などの集まりも中止となり、特に高齢者は外出できない日々に苦しむことになった。
最初は団地内でのふとした会話から。「このままだと体を動かす機会もなく健康が心配」「誰とも顔を合わせられないと気が滅入る」。そんな声を聞きつけた有志が、ドーナツ公園でのラジオ体操を思い付いた。
とりあえずやってみよう――。そうして始めた初回、集まったのは5、6人。以降、日曜日を除く毎日、午前10時に体操を続けた。楽しんでもらうために参加賞のシールを貼る台紙なども有志が自作。マツケンサンバやパプリカなど、踊りのレパートリーも増やしていった。
気付けば団地内で声を掛け合い、参加者も次第に増加。未就学児から90歳代までの幅広い世代が、多い時には30人ほど集まるまでになった。
発起人の一人でもある林月子さんは「ラジオ体操があったからコロナを乗り越えられた。誰かに会えて元気をもらえる、そういった場になったことを評価してもらえてうれしい」と話している。
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