青葉区 経済
公開日:2023.09.07
規格外の浜なしでワイン
過去最大の生産量に
テンブレイン(株)(高橋栄治郎代表取締役/青葉区市ケ尾町)が、規格外で出荷できない浜なしを原材料に生産している「浜なしワイン」。8月中に浜なし3100kg分が緑区・港北区の農家から集められた。
横浜農協のブランド果実である浜なしだが、例年1割程度はみつ症など生理障害で出荷できず、破棄されていたという。そんな規格外の浜なしに着目した同社が買い取り、2021年からワインの生産を開始。昨年は1200kg分を仕入れたが、今年は8月中に4回集荷し、3100kgと過去最大に。浜なしは日野市の醸造所に運び、甘口1種類と辛口2種類のワインを生産。9月中には出荷できる見込みだ。
集荷最終日の8月31日には緑区北八朔町の鮫島農園、えのき園、菅沼園から浜なしを受け取った=写真。鮫島農園の鮫島義典さんは、廃棄の手間が減り、収入にもなる利点も話しつつ、「生理障害と言っても食感が悪くなる程度で甘みは変わらず、食べられる。それなのに破棄するのはもったいない、残念だと感じていた。農家としては利用してもらえるのはうれしい」と話す。
高橋代表取締役は「3年目で生産量も多くなってきた。農家の支援をしながら、新しい横浜ブランド商品として『浜なしワイン』を広めていきたい」と話している。
ワインは同社ウェブサイト(【URL】https://hamanashi-wine.com/)、一部酒販店で販売予定。
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