柿の木台在住の高橋春帆さん(相模原中等教育学校3年)が、昨年から今年にかけ、プレゼン大会で目覚ましい活躍を見せている。3月には小中学生による社会課題解決のプレゼン大会「スタートアップJr.アワード」中学生の部で最高賞となる文部科学大臣賞を受賞。さらに「ベネッセ全国探究コンテスト」でも、ナゾ解明部門でグランプリに輝いた。
高橋さんがプレゼンに興味を持ったのは、一年前に父と一緒に観覧したソーシャルビジネスコンテスト「みんなの夢AWARD13」。起業を目指す人たちが、観客に向かい自分の言葉で熱く夢を語る姿に感動を覚えた。
「自分も同じ舞台に立つ」。そう心に決め、プレゼンを用いる様々なコンテストに挑戦。当初はなかなか結果が出なかったというが、昨年11月の「かながわ学生ビジネスアイデアコンテスト」で県知事賞を受賞。今年2月の「よこはまアイデアチャレンジ」でも、中学生でありながら30歳以下を対象にしたヤング部門賞に輝いた。
思いを言葉で伝える
3月2日に行われた「スタートアップJr.アワード」では、「空き家コンビニ」をプレゼン。近くに店舗がなく不便だという祖父の嘆きを聞き、街中の空き家に小規模なコンビニエンスストアを作れないかと考えたのがきっかけだった。用途が制限される地域においても店舗を開けるよう法律も勉強。クリアできる条件を探すとともに、路線バスを活用した輸送ルートを組み込むなど、複数の社会問題を同時に解決できる点が高く評価された。
また、3日の「ベネッセ全国探究コンテスト」では、洗剤の多さが環境に及ぼす影響に着目。多用途洗剤の開発を念頭に「キッチン用洗剤で、洗濯をすることは出来るのか」実験を行い、その結果を動画でプレゼンし、グランプリに輝いた。
目標だった「みんなの夢AWARD14」でも、学生として唯一のファイナリストに。3月12日に渋谷公会堂のステージに立った。賞こそ逃したものの「やり切った充実感もあり、楽しかった」と笑顔を見せる。今後の目標は「プレゼンで夢を実現できる社会」。中高生向けの講演や本の出版など、活動の幅を広げていくという。
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