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青葉区 社会

公開日:2025.07.22

緑区
笑いも涙も生きる力に
中山少年少女サッカークラブ代表 平井充子さん

  • 緑区老人クラブ連合会会長も務める平井さん

 「スポーツは無条件に楽しい。運動は大好きなんです」。1997年から「中山少年少女サッカークラブ」の代表を務めている平井充子さん(84)が、力強い声でそう語る。2年ほど前までは監督としても子どもたちを支え続けてきた。

悔しさも財産に

 北海道で育ち、少女時代は野山を駆け巡っていた。20代で結婚後、夫の仕事の関係で横浜市に転居。サッカーを始めたのは30代だった。次男がサッカーを習い始め、しばらくしてから自身は当時の「黒滝貴婦人SC」へ。1期生としてプレーを楽しんだ。

 周囲から「フォワードをしているとき、人間が変わるね」と言われるほどのめり込んだ平井さん。全国大会に出場した経験もあり、PK戦でキッカーを務めるも「外してしまい、試合後、悔しくてトイレで泣いた。今となっては大きな財産です」と懐古する。

 40代でサッカーの審判員の資格を取得。また、90年代に緑区選抜女子サッカーチーム「緑ピクシーズ」が発足すると、初代監督として多くの選手を育成した。

内閣府からの栄誉も

 活躍はスポーツ分野にとどまらない。2021年には緑区老人クラブ連合会会長に就任。高齢者の健康づくりなどに尽力している。

 数々の功績が高く評価され、21年度には内閣府から「エイジレス章」を贈られた。年齢にとらわれず生き生きとした生活を送る「エイジレス・ライフ」を実践している高齢者を称える同章。同年度に受章した全国50人の一人に名を連ねた平井さんは「夢みたいだった」と振り返る。

 「怒るより笑う方が良い」と平井さん。時々「『あなた、えらいわね』と自分を褒めてあげている」と、生き生きとした笑顔で話してくれた。

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