さがみはら中央区 トップニュース社会
公開日:2026.03.12
視覚障害者
「私の目」盲導犬に理解を
市長を初訪問
「盲導犬は私の目。一緒にいるのが当たり前だと知ってほしい」――。盲導犬の育成・無償貸与等を通じて視覚障害者の福祉向上に取り組む(公財)日本盲導犬協会の職員と市内在住の盲導犬ユーザーが3月3日、本村賢太郎市長を初訪問した。盲導犬同伴を断られる「受け入れ拒否」が絶えない現状を訴え、視覚障害に対する理解と、安心して盲導犬と住み続けられるまちづくりの実現を求めた。
「受け入れ拒否」48%が経験
盲導犬などの補助犬同伴は身体障害者補助犬法で「断ってはならない」とされており、2016年施行の障害者差別解消法でも受け入れ拒否は「不当な差別的取り扱い」だと明言されている。
しかし、25年に認定NPO全国盲導犬施設連合会が実施した調査ではユーザー576人のうち48%の人が前年1年間に飲食店や交通機関で受け入れ拒否を経験したと回答。社会の理解にばらつきがあり、「前例がない」「他の利用客の迷惑になる」といった理由で断られるケースが後を絶たない。
こうした状況を改善するため、同協会は数年前から自治体の首長訪問を開始。行政への働きかけを通して、市民への周知活動に力を入れている。
市内に2頭〜
盲導犬の実働頭数は、24年度時点で神奈川県内に61頭。市内では、同協会から盲導犬の貸与を受けているユーザーが2人。同協会によると、他の団体が貸与している盲導犬を合わせても数頭程度という。
この日は橋本在住の山岸加奈子さんと盲導犬のティカ、同協会神奈川訓練センターの福田佳代センター長らが相模原市役所を訪れた。
山岸さんは23歳くらいの頃、視神経の委縮によって視力を失った。白杖の訓練も受けたが、ある盲導犬ユーザーの「見えていた頃と同じ速さで歩けた」という言葉をきっかけに盲導犬との生活を選択したという。「受け入れるために特別に準備していただくことは何もないし、足元に座って他の人に迷惑をかけることもない。もし断られている場面を見かけたら、声を挙げてくれたらうれしい。盲導犬も一市民として見てもらえたら」と話す。
ユーザーへの声掛けや手引きを体験した本村市長は「知らないことがたくさんあった」と理解を深めた様子で、「今後も共生社会の理解促進に取り組んでいく」と話した。
「当事者の使命」
山岸さんは東橋本に教室を構え、「鈴木加奈子」名義で活動するプロのトロンボーン奏者でもある。「見えなくなって一人では外を歩けず、思ったときに外出できなかった。今は自分のタイミングで出かけられ、風を感じながら歩くことができる」と盲導犬との暮らしを語る。
「初めての店に行く時は足が重くなる時もあるが、自分が行くことでお店の人が理解してくれて他のユーザーが行けるようになれば。使命というか、あとの人のためにも当事者として伝えたい」。全国で行う演奏会でもティカとともにステージに上がり、盲導犬への理解を呼びかけている。
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