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公開日:2026.03.12

県立こども医療センター
重症患者に最新機器を
5月29日まで寄付募る

  • CFの説明を行う石川病院長

    CFの説明を行う石川病院長

  • 現在使用しているポンプについて説明する看護師=提供

    現在使用しているポンプについて説明する看護師=提供

 神奈川県立こども医療センター(石川浩史病院長)=南区六ツ川=は3月2日、PICU(小児集中治療室)に最新医療機器を導入するため、寄付型のクラウドファンディング(CF)を始めた。看護師の業務効率化による患者への医療サービスの向上が目的。寄付募集は5月29日(金)午後11時まで。

 導入をめざす「スマートポンプ」は、電子カルテの指示が患者への薬の注入に利用するポンプに自動反映される医療機器だ。同機器は、電子カルテと紐づけることで、薬剤名や投与量などをリアルタイムで電子カルテへ記録するほか、投与中の異常を検知し、その対応が即時にできる。

看護師が手作業で

 現在は、看護師が1台ずつ手作業でポンプの確認や調整を行っている。1時間に1回、24時間実施しており、その内容を全て電子カルテに手入力する。PICUでの治療は、一分一秒を争う対応が求められ、子どもへの薬剤投与は、薬の量や投与の速度のわずかな差が大きな影響を与えるという。同時に20種類以上のポンプを患者に接続するケースもある。

 岩佐美可副看護局長は「電子カルテとポンプが連携していないため、膨大の確認・計算・入力作業を要する状況」と現状を伝える。同機器により、その作業を自動化できれば「不安を抱える患者への声かけや家族との会話を通じて心のケアができます」と寄り添った医療が可能になることを説明する。また、手作業から自動化することで、より正確な薬剤投与ができるという。

 神奈川県内のPICUの病床数は全26床。その内、同センターでは10床を持つ。重症者や手術後の患者など生命維持が危険な状態にある小児患者を対象としており、県内各地の二次医療機関などから搬送されてくる。また同センターでは、1万件以上の心臓外科手術の実績があり、2024年度はPICUの入室者388人の患者数のうち、181人が心臓血管外科手術を受けた。

 石川病院長は「心臓手術の術後の患者は、とても多くの薬剤投与が必要になることもある。スマートポンプを導入することは、神奈川県の小児医療全体を守っていくことにもつながる」と導入の意義を主張する。

 同センターでは、医療機器の更新や購入が多々あるなかで、県からの負担金を含めた予算で同機器を購入することが難しくCFを決意。第1目標を3床に同機器が設置できる2千万円に設定。実現すれば、全床へ導入できる6千万円をめざす。寄付は専用サイトから。

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