長津田ふるさと会代表 久保田 武光さん いぶき野在住 67歳
昔を伝え心を豊かに
○…今月12日には、ふれあいサロンで長津田の歴史について講義を行い、9月にも老人会主催の講演会で講師を務めた。これらはすべてボランティア。「今住んでいる街が昔どのような街だったのかを知ることで、長津田をもっと好きになるきっかけにしてもらえれば」。自身も長津田で生まれ育ったからこそ、魅力を発信し続ける。
○…歴史はすべて独学で学んだ。幼少期、母親が長津田にまつわる風習や言い伝えに詳しく、子守唄代わりに聞かされた。いつしか自分で調べ、学ぶのがライフスタイルとなった。「本屋などに行っては歴史の本を買って読んでいたね」。サラリーマン時代には、通勤途中に1000冊を超える本を読み、今では家に約2000冊を蔵書している。「自分が知らなかったことを調べ、理解することができたとき”えっ!”という驚きがあるんです」。この感覚を67歳となった今でも味わうために日々、歴史を学んでいる。
○…今から数年前、地区センターからの依頼で歴史講座を行い、その講座を受けていた人たちと結成したのが『長津田ふるさと会』。今年9月に地区センターで開催された「長津田歴史展」を地区センターとともに一緒に行った。ロビーいっぱいに並べられたパネルの資料の多くは自身がまとめた。「長津田には長い歴史があり、物語となっている。そのことを伝えられたら」
○…「長津田には年越しそばを4回食べる言い伝えがあるんだけど、これをやっている人はもう少ないかな」と寂しそうな表情を見せる。また、還暦の時に、田奈中学校の同期生とあった際、幼なじみが長津田の風習を知らなかったことにショックを受けた。以来、月一回歴史や文化を友達にメールでレポートしている。「文化は無くてもいいもの。でも、知ることで心が豊かになる」。この思いを一人でも多くの人に知ってもらうため、長津田の歴史を語り続ける。
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