緑区
公開日:2014.07.03
「養蜂を自然保護に繋げたい」
小山町の小島さん
小山町で養蜂業を営むのがコジマファームの小島忍さん。蜂の数が最も多くなるこの時期、約50万匹の蜜蜂を育てている。「花の蜜を運んでくる蜂の足に付いた花粉の色で季節が分かる。黄色であれば今は春というように。養蜂農家の楽しみのひとつ」と話す。
小島さんが養蜂を始めたのは約20年前。他の人がやっていないことにチャレンジしたいという思いと蜜源となるレンゲや菜の花などが区内に多かったことから開始した。蜂の育成で重視するのが「よく観察する」こと。暑さに弱い蜜蜂のために巣箱をこまめに移動させ強い日差しがあたらないようにしたり、蜜蜂の天敵であるスズメバチの巣を探し取り壊すなど蜜蜂が生活しやすい環境づくりに余念がない。「この10年、蜂の育ちが悪い。山が切り崩され建物が建てられるなど街の環境が変化していることが原因かも」。今後は蜂の育成を通して学んだことを街の自然環境保全のために生かしていきたいと小島さんは話している。
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